2015.6(第153回)今熊山
2015年06月28日
6月の例会は22日夏至、梅雨の合間の晴れ日となった。今日は櫻井和子さん、中西摩可比さん、金子宏二さん、私を含め4名となった。 浅井隆夫さんは参加の予定であったが、JR八王子駅発のバスに1分ほど遅れ、今回のA・Bコースに参加できなかった。それでもCコースで合体することができた。
八王子駅から武藏五日市行きバスに乗り40分ほど今熊山登山口で下車する。バスはそのまま秋川街道を進み小峰トンネルに入り五日市に進んでいった。
過ぎ去るバスを追いトンネル前で今熊神社に入る道に折れる。舗装された車道は時々車が通って行くが長閑な田舎の道で、紫陽花や蛍袋が所々目立って咲いていた。
桑の実は熟し、摘んで口にいれながら上り道を進んでゆく。 今熊山は秋川丘陵ハイキングコースとして一般向けに多く利用されている。
今熊神社はミツバツツジの季節には、山腹に一斉に咲く景色に圧倒されると中西さんは時期遅れを惜しんでいた。 今熊神社の歴史は古く、第二七代安閑天皇(531~535年)の時代に疫病や飢饉が起こったため熊野本宮大社を勧請したと言われ、このため「関東のよばわり山」と称され、行方不明者探索にご利益がある霊山とされています。と掲示板に書かれていた。
今熊神社の傍らから山頂に向かう薄暗い山道に入る。急登が続くが山道は参道でもあり、階段が所々整備され、両側の樹木は伐採されず木陰の山登りが楽しめる。風も涼しく今の季節の蒸し暑さは余り感じられない。中腹の展望スポットの眺めは良く、西武ドームが遠望できる。また、御岳山との距離も近くなり、天狗の腰掛のスギの大樹も肉眼でもハッキリ確認ができた。
一休みした後、さらに登り40分程の急登は終了した。山頂は広く幾つかのテーブルやベンチが整備されている。僕らは更に高台の神社の御本殿が祀ってある所で食事をとった。
山頂の南側が開けた眺めは、山腹から峰まで石灰の採掘か大きく崩れ、採掘のためブルドーザーの音が絶えることがなかった。山頂を離れ、急登を下り緑の山道となる。金剛の滝への分岐から沢まで急登を下る。沢まで下り沢沿いに遡って行くと突然水がなくなっている。そのまま更に進むと水が出現し滝が見えてきた。金剛の滝の雌滝である。
滝壺には岩魚が数匹勢いよく泳ぎ廻っていた。大きな滝ではないが、滝の横に小さなトンネルが掘られている。頭を下げながら素堀りの狭いトンネル内の石段を上って行く。中は水が流れている。トンネルを抜けるとすぐ目の前に広がる雄滝は感動的でもあった。
雄滝は八王子市では最大級とのことである。
「涼風に背中おされて”今熊野”」 櫻井さんのフォト俳句を頂いた。