献杯で始まった「いねの会」
2015年10月25日
9月1日発行の会報「杜の響き」の第50号は多摩稲門会のサークル活動特集であったが、カラオケの「いねの会」について紹介記事を書いた幹事の金谷勇作さんが10月1日に亡くなった。「いねの会」の10月例会が20日に行われたが、冒頭はいつもの乾杯ではなく金谷さんの冥福を祈る献杯から始まった。
献杯は長老の田中さんが発声した。麻雀仲間である田中さんは、金谷さんがもういないという現実が信じられないといった面持ちでグラスのビールを乾した。
早稲田大学のバンド「ハイ・ソサエティ・オーケストラ」で金谷さんの後輩だった井上さんは、献杯すると聞き、久しぶりに「いねの会」に参加した。ハイソでは金谷さんがトロンボーンの奏者、井上さんはボーカルだった。井上さんは金谷家に焼香に行き、夫人から聞いた金谷さんの知られざる面を出席者に伝えていた。
この日は金谷さんだけでなく、会員の今村次郎さんについても田中さんが追悼の弁を述べた。今村さんは往年の早大ラグビー部の名選手だが、9月25日に長い闘病生活が果てた。田中さんには会社の後輩であり、また金谷さんともども麻雀仲間。葬儀には早大ラグビー関係者、地域の人々が多数集まったという。
サークル「早稲スポ・オッカケたい長」の湯浅さんは、9月27日に亡くなった元早大野球部監督の石井連蔵さんの葬儀に参列、その盛大な様子について話された。石井元監督は早慶6連戦で東京6大学史上に残る監督。多摩稲門会は昨年6月、石井さんを文化フォーラムの講師に招き、6連戦の秘話を聞いた。
当日の「いねの会」の参加者は15人。「哀しみ本線日本海」をはじめ金谷さんが愛唱した唄から歌い始めた。金谷さんは故郷が秋田県能代というせいもあり、この唄が好きだったようだ。
なお、会報「杜の響き」に載っている「いねの会」の幹事は金谷さんになっているが、連絡幹事は今後、川面忠男(携帯電話番号090-7701-6609)になる。