第24回俳句同好会
2015年12月20日
メンバーの金子宏二さんが8日に逝き、俳句同好会の会員が8人と寂しくなった。第24回目となる12月例会は18日午後1時半から永山公民館・和室で行われ、7人が参加した。欠席者もメールで投句、選句し、フルメンバーの句会となった。
古文書を拡げしままや枯木星、という金子さんを悼む句が満点、うち3人が特選句とした。
4点句、柞山(ははそやま)先頭をゆく冬帽子、の冬帽子は金子さん。柞はコナラ、クヌギなどの総称。金子さんはサークル「山歩きの会」の幹事として参加者をリード、木々が枯れた冬の山道でも先頭を歩いた。
焼け跡の友の逝きたり帰り花、は早大仏文科で同級だった野坂昭如さんを追悼した句。亡くなって再びマスコミの脚光を浴びたことから季語は帰り花。
小夜時雨姉の遺品の置時計、も小夜時雨という季語が生きているという評だった。
投句された24句のうち18句が選句されたが、言葉をもっと工夫したほうがよいとか意味がいまひとつわからないとか注文がついた句も少なくない。また選外となった6句についても意見を述べ合い、充実した句会となった。
句会は4時に終わり、最寄りの飲食店で忘年会を行った。7人が参加し、金子さんに献杯した後、思い出話に耽った。
前回11月の例会で、薬効もと思えど口惜し木の葉髪、という金子さんの句はストレートすぎるとして選外にした人が、「こういうことになるとわかっていたら選んだのに・・・」と言った。まさか年を越えられないなどと誰も思っていなかったであろう。
当日の選句は以下の通り。カッコ内は選句者名、◎が特選句。