「芸者さんと日本料理の魅力にひたる」
2016年05月29日
59回目のグルメの会は5月25日、JR八王子駅近くの割烹料亭「すゞ香」で芸者さん3人を呼んで開いた。「芸者グルメ」は2回目。男性14人、女性3人の計17人が参加したが、今回は白井昭男さんの紹介で多摩・武蔵野検定事務局の関係者が5人も。会費が1万3千円とふだんの2倍以上にも関わらず、昨年1月の1回目の「芸者グルメの会」に劣らぬ盛況となった。
開会に先立って同事務局の藤井進事務局長が挨拶、事務局の活動状況や今回参加した理由などについて説明した。引き続き世話役が開会を告げ、藤井さんがビールで乾杯の音頭をとった。
八王子芸者代表格のめぐみさんをはじめ人気が最も高い小太郎さん、若手のホープひさ丸さんが三つ指ついて頭を下げた。参加者の視線を集めながら3人が笑顔をふりまきながら客席を回り、一人ひとりに酒や焼酎などのお酌をした。参加者はそれぞれ芸者さんとの会話を堪能、その間に手の込んだ日本料理が次々と運ばれた。
食前酒のキウイ香り酒を皮切りに、先付として胡麻豆腐やカニ身、前菜が抹茶の粉をまぜて揚げた小鮎や蛤の若葉焼き、お造りが本マグロやヒラメ、といった具合。いずれも4、5点の料理があり、紹介しきれないのが残念なほどだ。お椀は花が咲いた感じで切ったホタテが入った花帆立葛打ちだった。
芸者さんの芸に移り、唄と三味線を受け持つ地方(じかた)をめぐみさんが担当、いずれも端唄(はうた)の「東雲節(しののめぶし)」をひさ丸さん、「潮来出島 (いたこでじま)」を小太郎さんが舞った。次いで俗曲(ぞっきょく)の「奴(やっこ)さん」と「かっぽれ」の踊りを小太郎さんとひさ丸さんが共演した。
宴たけなわとなり、湯葉をのせたスズキの東寺焼き、山椒の実で炊いたアナゴの有馬煮が登場。あちこちから「うまい」という声があがった。
世話役が「芸者さんに質問があればどうぞ」と参加者に呼びかけると、日々の暮らしぶりや昨年NHKBS放送で放映された八王子芸者を主人公にしたドラマの裏話などの質問が次々に。めぐみさんらが丁寧に回答した。
6月20日(月)夜7時半からのNHK総合テレビ「鶴瓶の家族に乾杯」にも、めぐみさんをはじめ八王子芸者衆が出演することが紹介された。