歴史に遊ぶ会 建長寺と円覚寺の宝物を拝観
2016年11月06日
鎌倉五山の第1位である建長寺、第2位の円覚寺が3日間、宝物風入れの特別公開を行ったが、多摩稲門会のサークル「歴史に遊ぶ会」のメンバー2人が最終日の11月5日に鎌倉に出かけて宝物を拝観した。同会は今年6末に鎌倉五山巡りをしたが、その時には離れた場所から眺めただけの円覚寺の国宝・舎利殿もこの日は近くに寄り、内部の様子を知ることができた。
この第35回「歴史に遊ぶ会」に参加したのは尾ノ井さんと世話役の川面で、宝物拝観にとどまらず晩秋の鎌倉と相模湾の風景も楽しむなど弥次喜多道中にもなった。
鎌倉駅からバスに乗り、山ノ内の建長寺に着いたのが正午過ぎ。会場となった方丈に130点余りの宝物が展示されていた。足利尊氏が自ら署名した文書、一休禅師の墨蹟、関羽図といった歴史上の馴染みの人物所縁のもの、鎌倉幕府の執権・北条時宗が寄進した中国・南宋時代の花瓶、五百羅漢造といった仏画などに魅入られた。
方丈から徒歩10分の奥にある半僧坊に向かったが、これは予定外の行動。6月末に訪れた際は方丈までで引き返したが、尾ノ井さんと話してこの際は半僧坊まで出かけようということになった。
240段の石段を上った。そこが半僧坊だが、さらに150段、急な石段の上にある見晴らし台へ。鎖につかまりながら足を運び、見晴らし台に立つと、この日は小春日で汗をかいていた。眼下の建長寺の伽藍を見下ろす。さらに相模湾を見ると、海が光っている。遠く富士山が霞んでいた。
建長寺を後にして円覚寺へ。舎利殿(写真)の門内に入り、正面の近くから拝観。内部は暗くてよく見えないが、安置されている仏舎利の宮殿はそれらしき輝きで確認できた。向かって右側の観音菩薩、左の地蔵菩薩もかすかに翳が見えた。