「開花遅れの花見疲れ 新横綱の地元の酒で癒す」
2017年04月02日
64回目のグルメの会は3月30日、花見のあと京王相模原線南大沢駅近くの和食ダイニング「忍家」で開いた。この店は首都大学東京を見渡せる好立地が人気。この日は男性10人、女性ふたりの計12人が参加したが、窓からは黄色い菜の花の絨毯が陽光を浴びてまばゆいばかりに輝く光景が広がっていた。ソメイヨシノの開花進度が大幅に遅れたこともあったせいか、花見組は参加者全員の半数にとどまった。大栗川沿いとその支流大田川沿いのソメイヨシノ並木道を歩いたが開花遅れが目立ち、この日は菜の花がソメイヨシノに代わって春爛漫を告げてくれた格好だ。
まず、この会の常連で、2月20日に病死された橋本孜さんのご冥福を祈って多摩稲門会幹事長の長張紘一さんの音頭で献杯。生ビールがひと通り行きわたると日本酒に凝る広田進さんから早速注文が出された。この店の自慢の日本酒は、2場所連続優勝を果たしたばかりの新横綱稀勢の里の出身県茨城の地酒「稲里」だ。
全員が希望したため、2合とっくりを数本まとめて頼んだ。重い負傷を乗り越えた「奇跡の優勝」が今後、体調に悪影響を残すのでは、と懸念する川面忠男さんが音頭をとり、稀勢の里が来場所以降も活躍できるよう期待して乾杯。口当たりがよく飲みやすいせいか、2合とっくりが次々と飲み干された。
前菜は「菜の花と湯葉のあえもの」や「桜肉(馬肉)のたたき」など3品。次いで、マグロの赤身、タイ、サクラエビなど5種の刺身盛り合わせが運ばれた。
ショートスピーチでは橋本さんを偲びながら、同世代や年長者として自身を見直し、健康維持のため自戒する声が多かった。
長張さんは、多摩稲門会の依田敬一会長の体調が思わしくなく、「会長職を諦めざるを得ない」と報告した。
政治についてはいつもながらの厳しい批判が相次ぎ、浪久圭司さんは「怖い方向に向かっている。ダメなものはダメ」と言い切った。
サワラのタルタル焼きが出された頃にはメインの牛スキ鍋に火がつけられ、談論風発は最高潮に。