2017.5(第165回)藤野町金剛山・高倉山
2017年05月14日
5月9日は久し振りにJR中央線沿線の「山歩きの会」を開催した。高尾駅から2つ目の藤野駅を9時半下車した。櫻井和子さん、中西摩可比さん、小林 勲さん、林 譲さんと長張の5名である。
ゴールデンウィークを過ぎた車内は、比較的に空いていた。藤野駅車窓からこの町のシンボルとなっている「緑のラブレター」が見える。この丘が藤野園芸ランドである。藤野駅を下車し相模川に下ると、弁天橋の傍らには「カナダ雁」のアート作品が2羽、相模川に降り立とうとしている。橋を渡りさらに車道を進んで行くと「芸術の道」に入る。
「芸術の道」は藤野園芸ランドを大きく取り巻く車道で、その中に一般コースの遊歩道と、その南外側に健脚コースが構成されている。道幅は広いが車は頻繁ではない。野崎商店前を左折して暫く進むと丘陵を上る遊歩道に入る。
周りの環境は一変した山道となった。急斜面の両側には満開のツツジが咲き誇っている。昨日は28°と夏日となったが、今日は昨日より5°近く下がり、風もない快適な初夏のハイキングとなっている。
見晴し台から藤野駅の街並み、中央高速道路、中央線や、その上の山は鷹取山、遠くに生藤山、醍醐丸、陣馬山の山並みが眺望できる。
遊歩道はかなり入り組んでいるが、駅前の案内所で入手した案内マップのお陰と、解りやすい場所を示すマークの標識に沿って迷う事なく一本松山の頂に到着した。
山を下り再び「芸術の道」を南下する。
遠くの山並みに「山の目」がこちらを睨んでいる。両目上部の高台は高倉山の頂となるが、頂きの場所を探すのに難儀した。
シュタイナー学園前の包丁岩、葛原(とずらはら)神社を過ぎ、「芸術の道」から離れ公道に入る。
広い平地の草原には、猪よけの電気柵で囲まれた畑や、整備された栗林が広がっている。
話し好きのおばあさんに、櫻井さん小林さん達が捉まり、中西さん林さんは健脚コースの入り口に腰を下ろして待っている。
左折して直ぐに右折すると金剛山の登山口となる。道は急登であり、右側には猪よけか尾根にそって鉄板が張られた柵が続く。途中の階段も長く続く。頂上には中々辿り着かない。
金剛山の山頂は広くない。細長い尾根道の中央に祠があり頂きの標識がある。南側の柵の下は秋山川の崖が続いている。それぞれ適当な場所で食事をとる。今日のコースで出会ったハイカーは一人二人程度で、頂上は僕らで占有された。コバノタツナミソウ、ホタルカズラ、イカリソウ、ギンラン等の初夏の草花はちらほら見られた。
金剛山からの下りは難儀した。カラカラに乾燥した急斜面は、滑り体力を消耗し膝の関節を痛めてくる。天神峠から高倉山経由で下りるコースと、櫻井さん小林さんのショートカットするコースに分かれた。高倉山は高い山ではなかったが、山頂の案内板がなくかなりの距離を進み、引き返しやっと山頂が確認された。「山の目」のアート作品のほぼ真上に位置していた。
「芸術の道」で合流して桂林寺の境内に立ち寄り、御衣黄の桜の花を見学した。