静岡市の駿府城など散策
2017年06月04日
サークル「歴史に遊ぶ会」の第38回目は5月30日、9人が静岡市の史跡を見て歩いた。NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」に駿府(現静岡市)の今川館が登場したように静岡は歴史の街であり、静岡出身のサークル・世話役が案内したものだ。
午前11時過ぎ、静岡駅に集合した後、まず向かったのが伝馬町の「西郷・山岡会見の地」。徳川15代将軍・徳川慶喜を護る精鋭隊の頭、山岡鉄舟が勝海舟の命を受けて江戸城無血開城をめぐり官軍の参謀・西郷隆盛と談判、慶喜の助命を承知させた場所だ。現在、静岡市指定史跡として記念碑が建っている。
次いで徳川家康の居城だった駿府城公園へ。中堀の東南に巽櫓が復元され、内堀の本丸堀の一部が掘り出されている。家康手植えの蜜柑を見た後、家康の銅像前で記念写真を撮った。
その北側の一帯に築城当時は5層7階の天守閣があった。その後、焼失したりして天守台は地下に埋まったが、再建に向けて調査発掘中だ。これは平成31年まで4年がかりの作業だが、その後は今川氏の居館だった時代の城内遺跡も調査するようだ。
昼食は市街地中心部、札ノ辻にある戸隠そばの店へ。さらに呉服町通りから静岡駅に向かったが、途中で紺屋町にある浮月楼を見た。ここは徳川慶喜の旧邸だ。慶喜は寛永寺から水戸を経て静岡に移り30年を過ごした。最初は2代将軍秀忠の母の墓がある宝台院に蟄居した。謹慎が解けた後、代官屋敷跡に移った。そこが現在は宴会・懐石料理などの浮月楼になっている。
静岡駅からタクシーで日本平へ。さらにロープウェーで渓を渡り久能山東照宮へ。段差の高い石段を上がり国宝の社殿に参詣した。家康は日光東照宮の奥の院に眠っているが、日光に移される前は久能山に安置されていた。