「季節の刺身盛り、銘酒を友に」
2017年06月04日
65回目のグルメの会は1日、小田急多摩線多摩センター駅徒歩1分の「すし屋銀蔵」で開いた。気軽さと安さ、それに中トロ握りが売りの地域トップレベルの人気店に集まったのは男性9人、女性ふたりの計11人。最近始めた「プレミアム飲み放題」で純米大吟醸酒が好きなだけ堪能できるようになったことも魅力をアップした。
まずは常連の西村弘さんが「これから一回でも多く飲みましょう」と音頭をとり、ビールで乾杯した。早速世話役が富山県の銘酒「銀盤」を2合とっくりで3本注文、「単品で注文すると1合850円します」と説明すると飲んだことがない人も納得。2合とっくりが次々と飲み干された。
モズクとミョウガ、ナガイモ、オクラにカズノコの小鉢が前菜として出されたあと運ばれたのはメイン料理の刺身盛り合わせ。真鯛、カンパチ、中トロ、ホタテ、それに赤海老がたっぷりと盛られ、「これ一人前?」と驚く声も。
ショートスピーチでは、上條喜義さんが76歳だった3年前に多摩市内の製作工房でバイオリンを一から半年がかりで作りあげた体験を披露。「ものづくりの楽しさを初めて知った」と語り、若い人たちにも体験させるべきだと強調した。
由比濱洋一さんや櫻井和子さん、新井正子さん、河合一郎さんらが加齢に伴う問題点や悩みを打ち明けたのとは対照的だった。
西村さんはご尊父が103歳まで長生きしたそうだが、「最近女の子にあまり興味がなくなった」とか。
宴もたけなわとなり、キンメダイの西京焼きやエビなどの天ぷら、アサリやギンナン入りの茶わん蒸しが次々とテーブルに。
スピーチは続き、川面忠男さんは日経新聞記者時代の50年余り前、当時自民党の大物政治家だった河野一郎が、警視総監だった原文衛に圧力をかけて「子分」の事件をつぶした秘話を紹介。
これをもとに、現在「圧力の有無」が野党の追及を受けている安倍晋三首相について、「品性がいやしい」と厳しく批判した。
川面さんから安倍首相に対する見方を問われた世話役は「安倍首相夫妻のバカぶりは大いに問題だが、それ以上に民進党のだらしなさを指摘したい。首相の支持率は野党の厳しい追及にも下がらない。第一次政権の失敗に学ぶ能力と首相や党幹事長経験者を祖父と父に持つ血筋のよさが、国際的にも評価される抜群の政治センスを安倍に育ませた」と分析した。