2017.6(第166回)由木地区散策・平山城址公園
2017年06月18日
6月13日は八王子市由木地区散策の5回目、平山城址公園駅から多摩モノレール中央大学・明星大学駅まで。雨対策のスパッツをまとった中西さんは丁度1時の電車を降り全員集合した。櫻井和子さん、川俣あけみさん、中西摩可比さん、西村 弘さん、川面忠男さん、白井昭夫さん、林 譲さん、浅井隆夫さんと長張の9名である。
一週間ほど前に関東地方は梅雨入りしたが雨は少なかった。今日は朝から雨模様である。中止したらとのご意見もあったが近場の里山で急坂も少ないこと等で実施となった。
雨の中の「山歩きの会」の実施は、私の知る限りでは初めてである。駅から城址公園までは何回か実施しているので、宗印寺に寄らず右側のコースから丘陵を上る。
30分程で公園に入り、トイレ前の休憩所で一休み、全員の集合写真を撮ってから、背後にあたるクヌギの道方面に下り、東京薬科大学のキャンパスに向かった。地続きのキャンパスへの出口はフェンスで塞がれていた。
北門まで大回りしてキャンパス内に入った。北門の守衛さんの説明は、キャンパス内は禁煙となり、学生たちの公園内の喫煙が多く、近所の住民からの非難でフェンスが設置されたそうである。緑に覆われた園内の小道から、樹木の多いキャンパス内に入り下って行くと、大きなため池がある。池の大半がスイレンでおおわれていて、赤い蕾や花が水面に広がっている。
キャンパス内の大通りを右折して薬用植物園に入る。植物園の入り口で備え付けの記名帳に会名と来園者の在住別の数を記入して中に入る。園内に作業者が数人見られるが、他の来園者は見られなかった。
東京薬科大学の歴史は古い。初の私立薬学教育機関で、創立は早稲田大学の2年前の1880年となる。
植物園は平地の公園の花壇のような見本園と、その背面の自然観察路で構成されている。丘陵斜面の緑に覆われた自然観察路に沿って、色々な薬草が育成保護され、それぞれ植物名の銘板が立っている。今の時期の花の数は少ない。一番高い場所にベンチが用意され、休憩場所となっている。
雨は大粒ではないが、休みなく小雨が降り、靴下が雨で浸みてきている。丘陵を降りて、再び見本園を観察する。植物はすべて薬用植物で管理されている。説明を一つ一つ読んで行くと時間は過ぎ、先を急ぐことにする。雨に濡れた若葉は新鮮である。温室設備もあるが中には入らず先を急ぐ。キャンパスは大きな丘陵の南斜面に位置しており、中央に大学の棟が並んでいるが、遠く離れると周りの丘陵の自然の緑の中に入り込んでいる。
薬草園には何時も寄らず通過していたが、川俣さんの以前からの要望で寄って見た。年間を通して見学をお薦めしたい所だ。
キャンパスの正門を出て、そのまま真っすぐバスターミナルを過ぎ、車道を渡り小道に入り左折する。小道はこの辺りの丘陵に沿った古い農道である。平山通り155号線を渡ると、酪農集落の地域にはいる。この辺りは宮嶽の谷戸と呼ばれる。都内に残る丘陵斜面の周辺の平坦地にある雑木林や農地等の存する貴重な地域で、都の2番目の里山保全地域に指定されている。1番目は五日市の横沢入りの里山である。