「定評ある鰻、高級酒で味わう」
2017年07月30日
66回目のグルメの会は26日、多摩市の尾根幹線に近い人気鰻料理店「四季の詩」で開いた。高級酒が持ち込めたせいか男性11人、女性ひとりの計12人が参加。東京都議選で自民党が惨敗した2日から1カ月近く過ぎていたが、その「後遺症」がメディアを賑わしていたせいで政治談議が大いに盛り上がった。
まずは体調が回復し急きょ参加した湯浅芳衞さんが音頭をとり、ビールで乾杯。続いて世話役が持ち込んだ「獺祭」の「磨き二割三分」に早速「挑戦」。日本酒に詳しい広田進さんの音頭で再び乾杯した。四合瓶で5千円を超す高級酒とあって、「うまい」「美味しいわ」とあちこちから賛辞が上がった。
前菜の茶豆が出されたあと「鰻尽くし」に入り、カブト(頭)、レバー(肝)の絶妙な味付けに次いでサッパリ風の白焼きとウザク(鰻の酢の物)で口直し。
恒例のショートスピーチ(といっても長くなりがちだが)が始まり、翌27日に喜寿(77歳)を迎える川面忠男さんが、「喜寿の日の 西の夕空 サングラス」と記念の一句を披露した。
川俣あけみさんは「往年のワセダボーイに囲まれてとても楽しんでいます」と参加者の紅一点として存在感を示した。
広田さんは「国会は外交とか防衛、経済をもっと議論してほしい。本当にやるせない」とぼやくと、鈴木忠男さんが国会の参考人質疑について新聞の取り上げ方に偏りがある、と注文をつけた。これに対し上條喜義さんは、発言の説得力に応じて扱いに違いは出るのは当然、と主張。湯浅さんは、「グルメの会で大いにしゃべりたくなって急きょ参加した」と前置きし、都議選での取り組み方や自民党の敗因分析に言及。来年4月予定の多摩市長選にも強い関心を示した。
注文を受けて世話役も、都議選と今後の政局の見方を示した。しかし、見通しについては「自民党惨敗で日本が救われるかと言えば違う。都議選では小池都知事が率いる都民ファーストの会が受け皿になったが、国政選挙ではいま受け皿がない。自民と民進両党の両にらみが大切」と述べるにとどまった。
尾ノ井光昭さんが「(大阪府知事・同市長を務めた)橋下徹が出てきて突っ走るのでは」と指摘すると世話役は、「小池知事が辞めて国政に出てくる可能性もあるし・・・」。鈴木さんが「見通しは立たないのか」とたたみかけても、「立つという方が不思議じゃないでしょうか」と混迷政局を嘆いた。
持ち込んだ日本酒は「獺祭」のほか、「久保田千寿」「八海山特別本醸造」のいずれも一升瓶だったが完全に飲み干されたため、お店の日本酒が追加注文された。