第48回俳句同好会
2017年12月17日
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の実施日は毎月第三金曜日だが、12月は15日、永山公民館の和室で開かれた。発足して48回目、まる4年が経過したことになる。当日は8人が投句と選句を行なったが、会場には7人が出席した。
当日の高得点句は「底冷えや御仏はみな素足なる」で特選句にこそならなかったものの出席者全員が選句した。奈良の山の辺の道のお堂で見た景という。仏の衣や手などは見るのが普通だが、底冷えの中の素足に言及したのは出色だ。
「シャンシャンと何事もなき年の暮れ」は何の変哲もない歳末風景だが、今年は上野動物園で生まれたパンダのシャンシャンが無事に育ったことも連想させる楽しい俳句だ。
「悔ゆる日を句点としたき冬至かな」は、作者が4年前の第1回俳句同好会に投句された川俣さんの「病みし日を読点とせむ冬満月」を読み、鮮烈な印象を持ち続けたうえで作った句という。この4年間、作者はこの俳句会で勉強したのだ。その成果が表れた句と言えよう。
当日の選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選は◎で表記。