「非日常の味に舌鼓」
2018年04月01日
70回目のグルメの会は3月30日、京王相模原線多摩境駅近くの「レッドロブスター多摩境店」で開いた。男性8人、女性ふたりの計10人が参加。そのうち9人が隣駅の南大沢駅・首都大学東京前から都立小山内裏公園までのざっと3キロ、延々と続く満開の桜並木を眺めながら散策した。
今回もグルメ開始時刻を夕方から13時半に繰り上げ、花見は11時45分から始めたせいで陽光をたっぷり浴びたソメイヨシノが
青空のもと一段と輝いていて、参加者は「混雑もなく大いに堪能した」と感嘆の声をあげていた。
まずは2時間近い花見散策を、高齢にもかかわらず完歩した新井正子さんの音頭で乾杯。花見直後で、冷えた生ビールに「うまい!」と歓声が上がった。レタスのシーザーサラダ、クラムチャウダー、ムール貝とアサリの白ワイン蒸しが次々と運ばれると、白ワインや日本酒などが注文され、宴は大いに盛り上がった。
店長が座席まで蒸したロブスターを運んできて食べやすいようにさばいてくれた。伊勢海老とはひと味、ふた味違った独特のうまさ(「非日常の味わい」=又木淳一さん)に感動したのか、むしゃぶりつく人が多かった。
パエリア(スペイン風焼き飯)でお腹を満たした後は恒例のショートスピーチ。
多摩稲門会幹事長の長張紘一さんは、6月の総会に向けて会長はじめ新執行部人事が「何となくまとまりつつある」。ただ新会員の加入の少なさが課題、と指摘。「会の目玉」のサークル活動を基盤に会員増を目指す考えを強調した。
山中康廣さんは「八十歳(傘寿)を兄弟と子どもに祝ってもらい、過去の生きざまが身近になり、未来を考えるようになった」。
櫻井和子さんは、日ごろ様々な会に活発に参加、安倍晋三首相に定期的に異議を申し立てる会にも出て、「それが私の政治参加」と意欲的だった。広田進さんも「憲法9条をもっと議論してほしい。安倍さんには根本的なことを話してほしい」と日本の安全保障に強い懸念を示した。
一方、この日健脚ぶりを示した新井さんは「九十歳近くなっていまひたすら眠い」と意外なほど弱気だった。由井濱洋一さんも「八十三歳になって同世代が亡くなっていくので、400枚書いていた年賀状が350枚に減った」と寂しそう。河合一郎さんは自身の生年月日について「戦争に行かされるのをできるだけ避けるため、出生日を届けた際に変えられた」という話を披露した。
湯浅芳衞さんは10数年務めた「オッカケたい」長を交代することを明らかに。そのあと、国会で与野党がせめぎ合っている「森友問題」に言及。特に財務省が公文書を改竄した問題については参加者からも疑問や批判が噴出した。