第52回俳句同好会
2018年04月22日
「俳句同好会」の4月例会が20日午後から多摩市永山の公民館で開かれた。8人がメールで投句、1人がメールで選句、他の7人が出席して選句、合評を行なった。第52回目となる今回は、川俣さんの「お直し」でよくなった句が多かった。先生のいないサークル活動だが、川俣さんが事実上の先生役となり、俳句会らしくなってきた。
今回は萩尾さんの投句が3句とも特選句となった。最高得点句も上5が<向かひ合ふ>と口語だったが、<向き合へる>として韻文にし詩情が増した。
<遍路杖つひに未完や伊予遠し>という原句は3段切れだが、川俣さんが<伊予遠し>を上5にして切り、遍路杖を下5にし、中7を<つひに未完の>と連体形にして調べをよくした。また原句が<遠野の宿春の囲炉裏のご接待>の下5は「賜はるる」と直し句の格調が高くなった。
辻野さんの<キブシ垂れ斑に透ける濁り空>という原句も<キブシ>を<花きぶし>とカタカナではなく、<垂れ>という動詞も省略する「お直し」で句が整った。
他にも「お直し」でよくなった句があり、同好会というサークルが結社の句会のように句力を高める場となってきた。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者。特選句は◎で表記。