第42回多摩稲門会文化フォーラム 秋の懇親会開催
平成23年9月29日(木)
“多摩稲門会「第42回文化フォーラム・懇親会」報告書
日 時:平成23年9月24日(土) 14時~18時
場 所:京王クラブ(多摩市関戸)
文化フォーラム:講師 浅井隆夫氏(1973年政経学部卒、元朝日新聞政治部記者)
テーマ:「宰相 大平正芳を語る 政治再生への道」
佐藤会長が所用で欠席のため、加来副会長の挨拶があり、このたび当多摩稲門会に大学校友会より、「三多摩支部多摩稲門会~」と染め抜いた横断幕と幟2本の寄贈があったことの報告、披露あった。シンボルとして今後イベントなどに大いに活用して行きたい。
川面副会長・フォーラム担当より講師浅井隆夫氏の当初の講演予定が3月で、「東日本大震災」の影響で今日に延びた経緯が話された。
テーマはこの8月に誕生した校友の野田佳彦首相のスタートと重なり誠にタイムリーな企画となった。最初に野田首相の大平観を、最近の出版物での記事を披歴しながら、その政治認識では「地道な政治」「信頼と合意」を旨とする大平正芳の行動指針に強い共感を持っていることが分かった。浅井さんは大平正芳の施政と人となりを10項目に亘り、資料を踏まえながら理路整然、訥々と語られた。大平首相の当時を知る者は一見「アーウー」の分かりづらいイメージが強かったが、本人がこんなにも深く考え、慎重であったことを初めて知る思いであった。浅井さんの語り口も坦々と穏やかで、聞いているものを肯かせるに充分であった。大向こう唸らせ拍手喝采を得た政治家は強いインパクトがあるが、大平正芳はその反対側におり、じっくりと現状認識のもと次に踏み出す政治家であったといえよう。混迷する政治の中、今日の講演はとても説得力がありさわやかであった。野田首相のこれからに注目するとともに大平正芳は決して忘れてならない政治家である。
講演の余韻が残る中、懇親会が湯浅副会長の挨拶で開始となった。30数名の参加で全員に今日の講演の印象や会に対する思い、早稲田の動向、サークルなど日頃の活動を思い思い語っていただいた。今日の浅井さんの語り口で大平正芳観が変わるとともに野田首相への期待感、また「なでしこジャパン」の活躍に刺激された早稲田女子サッカー由井濱前監督の話、西村さんから近隣稲門会を集めた「南大沢囲碁会」の開始、遠藤市議からは最近の「多摩市政」の動向、長張さんからは「八ヶ岳縦走」の模様などが次から次へと話が尽きなくあっという間に時間となった。恒例の校歌斉唱とエールの交歓で和やかな内にお開きとなった。 (文責―平松)
参加者;青木康成、浅井隆夫、新井正子、按田 弘、井上一良、石井卓治、稲垣友三、尾ノ井光昭、遠藤千尋、加来健一郎、金谷勇作、金子宏二、川面忠男、菊沢光江、甲野善勇、子幡嘉之、小林 勲、櫻井和子、白井昭男、田中亮介、田辺繁友、中神尚男、中川邦雄、長張紘一、西村幸一、橋本 孜、藤井國男、半田正久、平松和己、広田
進、星野英仁、前田光治、又木淳一、湯浅芳衛、吉川啓次郎、由井濱洋一、若杉公朋、以上37名。