平成30年度定例総会・文化フォーラム・懇親会の報告
2018年07月01日
多摩稲門会の平成30年度定例総会・文化フォーラム・懇親会は6月23日(土)午後1時から多摩市関戸の「京王クラブ」で行われた。
第39回定例総会
午後1時、多摩稲門会第39回定例総会が長張紘一幹事長の開会の辞で始まった。ご来賓の紹介のあと、尾ノ井光昭副会長(会長代行)の挨拶、来賓の鈴木嘉久・早稲田大学地域担当部長のご挨拶を頂戴した。
総会は加来健一郎幹事が議長に選出され、議事が進行した。長張幹事長が平成29年度多摩稲門会活動報告を、尾ノ井副会長兼会計幹事が同決算報告を行い、いずれも異議なく承認された。引き続き、新役員幹事案が審議された。新会長に尾ノ井光昭副会長、新幹事長に平松和己副会長が推薦され、異議なく承認された。次に平松和己新幹事長が平成29年度多摩稲門会活動方針案、予算案を発表した。「会員相互の親睦、母校早稲田大学の発展、地域文化の向上に寄与」するという会の目的を一層推進させることを宣言した。活動方針案、予算案は、賛成多数で承認された。
第66回文化フォーラム
平松幹事長の開会アナウンスで始まり、講演が始まった。演題は「角界を語る」。講師は現横綱審議委員会委員の矢野弘典氏。相撲の歴史から講演は始まった。736年から始まった相撲は当初から神事・祭事として行われた。横審委員をなさっているだけあって相撲に対する造詣が深く、出席者も初めて聞くことにうなずく人が多かった。例えば、ハワイ出身の曙が新聞記者に答えて、「横綱は24時間横綱です。ボクシングのチャンピオンとは違って、土俵の上だけが横綱ではありません。」・・横綱に対する国民の期待を公私ともに背負っていたと述べた。土俵の話も面白かった。土俵の直径は、4.55メートル(15尺)。土俵の広さは16世紀の安土時代から変わらないらしい。力士が大型化したのだから土俵をもっと広くしたらどうかという意見も出たことがある。また、土俵も一時は四角い土俵もあったらしい。しかし、結局今の円い土俵に落ち着いた。「円い土俵を上手に使うことができれば、小兵力士にとって不利になるとは限らない。小よく大を制し、あるいは窮地を脱して逆転するという醍醐味を味わうことができる」という話には、思わず舞の海関を思い出して、ウンウンとうなずいてしまった。日本の伝統文化の神髄を知った思いである。
講演後に行われた一問一答では、「日馬富士事件の真相」や「女人禁制の土俵問題」等について、丁寧にお話ししてくださり、聴衆も身を乗り出して聴いていた。
懇親会
午後4時から会場を移して懇親会を催した。尾ノ井光昭会長の開会の挨拶、ご来賓の祝辞に続き、白井昭男副会長の乾杯発声でグラスを片手に歓談の輪が広がった。益田幸兒幹事の司会・進行で会は進められた。恒例の会員ひと言スピーチ、小林誠治多摩白門会支部長や近隣稲門会来賓のスピーチなど、時間の経過とともに会場は一段と盛り上がりを見せた。講演者の矢野弘典氏も懇親会に参加し、会員と気さくに話していた。その後、稲門祭記念品グッズの抽選会があり、稲垣友三副幹事長の采配で稲門祭記念品グッズが出席者に抽選により配布された。浅井隆夫副会長の閉会の挨拶のあと、参加者が全員で校歌「都の西北」を肩を組んで合唱し、野宇会計幹事の力強いエール発声で閉宴した。
会員―浅井隆夫 有福典夫 石井卓治 石川良一 稲垣友三 遠藤千尋 尾ノ井光昭 加来健一郎 上條喜義 川面忠男 菊沢光江 菊池恵子 小暮栄治 子幡嘉之 白井昭男 鈴木嘉久 田島重光 寺沢 史 長張紘一 浪久圭司 野宇 進 平松和己 広田 進 福田かほる 福田 宏 星野英仁 本保和雄 益田幸兒 又木淳一 松本弘之 前田光治 森 悦美 湯浅芳衞 吉川啓次郎 (以上34名)
来賓―大学1名、多摩三田会1名、多摩白門会1名 狛江稲門会2名、調布稲門会3名、八王子早稲田会1名、町田稲門会2名、日野稲門会1名、府中校友会2名、稲城稲門会1名 (計 15名)