【ああ、箱根駅伝】
2019年01月13日
昨年5月発行の『杜の響き』で、私は「オッカケたい」の今年度のミッションとして、①野球 ②ラグビー ③駅伝 を挙げた。微力ゆえ、これくらいしか活動ができないと思ったのである。
野球は、秋季東京6大学リーグ戦が早慶戦を控えた時点で、法政大が1位に立っていた。我が早稲田は慶應大に連勝すれば、法政と同率首位になり、優勝決定戦に持ち込めたのだが、第1戦を落とした。その後、2.3戦に勝利し2位となって、引退する高橋監督へのはなむけになったことは記憶に新しい。
ラグビーも、「対抗戦グループ」の中で、帝京大には敗れたものの、慶應、明治戦の接戦をしのぎ切り、6勝1敗で帝京と同率1位となった。トーナメントで行われる大学選手権へは、準々決勝からの出場権を得た。そこでは1か月前に戦った慶應に、劇的逆転勝利で、「年を越し」て準決勝に進んだが、1月2日の明治戦に敗れて、今年の早稲田ラグビーは終わった。しかし、今年の15人のスタメンのうち4年生は3人である。来年こそ2008年以来の学生日本一の座を取り返してもらいたいものだ。この拙文がアップされる前日に、天理大(関西1位)と明治との決勝戦が行われて、2018年度のラグビー学生チャンピオンが決定する。
さて、箱根駅伝である。大会前の早稲田大学競争部のHPでは、昨年・一昨年に続く総合3位を目指すと言っていたが、ネットの予想では、来年度の出場がOKとなる10位以内のチームの中にワセダの名はなかった。
レース結果を見てみよう。
果せるかな1区では、1年生の中谷が好走し、1位と4秒差の4位で2区の太田智(3年)にタスキを渡した。2区は23.1kmと往路最長でなおかつ、権太坂という急な上り坂がある区間だ。ここで太田が失速する。区間23チーム中、21位で一気に14人抜かれの18位に落ちる。3区は私が生まれ育った神奈川県藤沢市を通る区間だ。かつて、東海道本線を跨ぐ橋の上で、あの瀬古選手を応援した思い出がよみがえる。千明(1年)は区間10位で一人を抜いて17位。4区の清水主将(4年)にタスキを託す。清水は区間3位の好走で順位を14位に上げる。5区は往路最終の高低差860mの箱根山上りだ。大木(4年)は期待はずれの区間17位。結局、5時間36分06秒、15位で往路ゴールとなった。トップの東洋大とは9分35秒差、辛うじて10分以内で一斉スタートは免れた。10位との差は2分34秒。微妙な時間だ。
翌日の復路は、6区淵田(2年)は区間7位で3人を抜いて12位と順位を上げたが、7区真柄(3年)、8区太田直(1年)、9区新迫(3年)、10区小澤(4年)は、それぞれ区間7~13位で、総合では、ずっと12位、復路記録が5時間34分33秒、総合記録は11時間10分39秒で「箱根」を終えた。13年ぶりのシード落ちである。