第66回俳句同好会
2019年06月23日
多摩稲門会の6月俳句会は21日、多摩市の永山公民館和室で開かれ、7人が5句ずつ投句、選句した。うち2人はメールによるもの。5人が出席して選句の後で合評したが、6月はいい句が多く選句に迷ったという声も出た。
とりわけ〈父祖の地の墓を畳めり麦の秋〉は、最近の世相を自分のこととして詠んだものだが、〈麦の秋〉という季語が効果的だったことから半数の人が特選句とした。
東北を旅して詠んだ句が3句あり、いずれも選句された。実際に見て詠んだ句には力があると評された。
地名、鉄道路線名、山の名を織り込んだ句があったが、一般に知られている固有名詞であり、読者には伝わるであろうと合評した。坊津がわかるかどうかという疑問が出されたが、奈良の唐招提寺を開いた渡来僧の鑑真が上陸した地点だという説明で納得された。
選句結果は以下の通り(カッコ内は選句者名、特選は◎で表記)