「オールドタウン」を脱皮しよう
2019年08月04日
多摩ニュータウン(NT)の新たな魅力、「多様性あふれる姿」を多摩市と周辺市の市民が演劇で描いてみようという試みが11日(日)の正午と午後4時の2回、京王・小田急多摩センター駅から徒歩5分のパルテノン多摩小ホールで開演される。入場料は大人二千円、学生千五百円。
老若男女問わずに十代を含めた25人が出演し、多摩稲門会から元副会長の井上一良さん(77)と新入会を予定している高尾威広(たけひろ)さん(77)も出演する。
今年6月からワークショップ(体験型講座)を開き、街歩きをしたり、新聞紙でNTのジオラマ(縮尺情景模型)を作ったりして、脚本づくりや練習を重ねてきた。住民の高齢化や建物の老朽化で「オールドタウン」とも呼ばれる印象を拭い去ろうという思いもある。
素人中心だが、演出は、こうした演劇手法にも取り組む世田谷区の劇作家・演出家、瀬戸山美咲さん(41)に頼んだ。
井上さんは「主役がいない文字通りの手作り劇。一体どうなることやら」と不安を隠さないが、7月23日の多摩稲門会グルメの会では参加者にチラシを配り、NT再生への意気込みをにじませた。