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2020.1(第190回)秋川の堤防を歩く
2020年01月19日
「山歩きの会」例会は1月14日、「秋川の堤防散策」を楽しんだ。集合は11時JR五日市線の秋川駅。南口駅前は比較的閑散としている。大きな染井吉野とみられる桜の巨木がたち、春の花は見事であろう。
辻野多都子さん、中西摩可比さん、荒井孝之さん、鈴木忠男さん、青木康成さん、鷲野和弘さん、林 譲さん、長張紘一の8名の参加である。天候は安定していないが、今日一日雨の心配はなさそうである。
新滝山街道を南に進み10分ほど進むと街道に沿って黒塀が続く、中村酒造に着いた。杉玉は酒林とも呼ばれ新酒ができた事を知らせる役割を果たし、毎年つくり替えられ酒の神様に感謝を捧げるものであったとされる。
中村酒造の資料館には古い酒造りの用具が整然と展示されている。酒造りを始めたのは1804(文化元)年と簡単な案内説明を聞く。酒造りの仕込み現場の冬季の見学はできない。酒造りの道具を見学しながら試飲もでき売店で土産を購入し、酒蔵を後にした。あきる野市には古くから操業する五日市の野崎酒造と中村酒造の2件の造り酒屋がある。
秋川の河原に出ると、圏央道とその出入り口である、あきる野ICが縦横に上部を走り自然豊かな河原の景色を覆っていた。秋川を渡らずに手前の堤防を上流方向へ右折する。堤防をしばらく歩き、適当な昼食場所を探す。
着ぶくれした一同は、歩くと汗ばんでくる。風がないせいか寒さはさほど感じない。
堤防の下に降り、コンクリートのわき道で昼食をとる。
対岸には東京サマーランドの施設が並んでいる。冬場は閉園しており異様な静けさであった。川の水量はあまり多くはないが、鮎などの小魚がいそうな流れである。
昼食を終わると堤防の上の道に戻り、上流の一の谷小学校を過ぎ、真照寺を目指し堤防を離れる。
真照寺は1,100年前の創建と伝えられている。本堂裏の薬師堂は室町時代の建立で、都の有形文化財に指定されている。段丘の斜面は広く墓地が左右に広がっている。墓地の上には住宅が迫っていた。真照寺から住宅地の中を、再び堤防を目指す。
引田八雲神社に隣接するリバーサイドパーク一の谷は、河原でバーベキューセットのレンタルが用意され、夏場は家族の憩いの場となる所である。
対岸の東京サマーランドの上流に、六枚屏風岩の土柱の崖が構えている。度重なる洪水時の激流に浸食され、土柱の一部は消失しているが、都の天然記念物に指定されている。再び堤防歩きとなり、引田橋を渡り対岸の道路にでた。大きなゴルフ練習場を周りこむと山田大橋が構えている。
橋の真下から急登を上り、橋の上に着いた。秋川丘陵のトンネルを出た所から橋が始まっていた。
高い山田大橋の上からの眺望は良く、大岳山や御前山の山並みが良く見えている。昨年の19号台風の大水でこの辺りは冠水し、少し下流の堤防のコンクリートが崩れ落ちている箇所も見られた。緩やかな流れも時には猛威となり、甚大な災害をもたらしている。山田橋は真っすぐ北方面へ下って行く。
道中で出会ったハイカーは、極少数であったが、冬の長閑な秋川の堤防歩きが楽しめた。五日市街道を渡り更に北上し、武蔵益戸駅14時13分発の電車に乗り、拝島駅経由立川駅で下車し、24時間営業の居酒屋「磯村水産」に入った。この時間の2階席は僕ら以外の客はいなかった。早い時間から利用できる居酒屋は大変ありがたい。この季節でも外はまだ明るく、通りは大勢の人達が行き交っていた。
長張記
サークル活動
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