第73回俳句同好会
2020年01月19日
多摩稲門会の「俳句同好会」の新年初句会が1月17日、多摩市の永山公民館和室で開かれた。第73回となりサークル活動として7年目に入った。当日はいつもの通りメンバーの6人が出席、あらかじめメールで送られてきた各5句を選句した。その結果、合計30投句のうち半数余りの16句が選句された。
当日の高得点句、〈ぼろ市の冬日に昭和ころがれり〉は令和も2年となり昭和の時代がしだいに遠く感じられるようになったからだ。12月になると世田谷の代官屋敷跡を中心にした通りでボロ市が開かれるが、木臼や帯など明らかに昭和のものとわかる物が無造作に置かれていた。それらを〈昭和ころがれり〉と詠んだことが作者の手柄であろう。
ピアニストの辻井伸行が1月8日、東京・府中の「府中の森芸術劇場どりーむホール」で今年初の演奏をした。作者はその時の感動を〈新玉の海寄するごと〉と詠んだ。テレビで視聴する演奏と違い会場にピアノの音が鳴り響いたのだ。
句会後は最寄りの蕎麦店で新年会を開いた。メンバーの一人が結社「天穹俳句会」の会員を対象にした「花篝賞」に応募、優秀賞に入賞したことの祝いも兼ねて楽しんだ。
投日の選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者、特選は◎で表記。