第76回俳句同好会
2020年04月19日
多摩稲門会の俳句同好会は4月17日、76回目の句会を開いた。会場として利用している公民館が緊急事態宣言の発出で閉館が延長されているため3月に続きメンバ-の自宅で句会を開いた。
4月の投句には新型コロナウイルスの感染者が急増している社会の動向が少なからず反映された。〈緊急事態〉という措辞を織り込んだ句もあればその事態を暗喩している句も目に付いた。
3月29日に多摩地方に雪が降り積もり春の雪が詠まれたが、その中では〈桜隠し〉という季語の句が秀逸と評された。東北や上信越では4月にも雪が桜の花に降り積もることから〈桜隠し〉というその地方に特有の地貌季語があるが、その季語を活かした句は春の多摩には珍しい雪に驚いた気持ちを表しているというものだ。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選句は◎で表記)。