第79回俳句同好会
2020年07月19日
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」が7月17日午後、多摩市のベルブ永山・和室で開かれた。投句は一週間前に世話役がまとめていたが、当日はメンバーのうち6人が出席して選句、欠席した1人もメールで選句を伝えた。句座を開き投句を合評したことにより原句を直したものもあり、より佳句に近づけることができた。
一例が〈濁流を飲みて色無き梅雨の海〉。〈色無き〉は〈色なき風〉という秋の季語を連想するとして〈伊豆の海梅雨の濁流飲み込める〉と推敲された。〈田に落ちて光り続ける蛍の死〉も〈光り〉が名詞なのか動詞なのか判然としないが、〈光り放てる〉と直したことにより名詞であることがはっきりした。
作者自身が句評を聞き直した句もある。原句が〈蜥蜴走るジュラ紀の夢を糧として〉は、〈ジュラ紀の夢〉がいまひとつ漠然としているが、〈ジュラ紀の栄え〉と直したことで爬虫類繁栄の時代があったことを明確にした。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選は◎で表示)。