2020.10(第193回)拝島駅から玉川上水散策
2020年10月18日
10月13日やっと夏と冬の間の季節を味わえる気候なった。
コロナ禍のなか、長過ぎた梅雨やその後の暑すぎる酷暑、また急な寒さの日々があり、天からの祟りではないかと思われる日々が続いていた。
集合は11時JR拝島駅改札口前、辻野多都子さん、中西摩可比さん、小林 勲さん、川面忠男さん、青木康成さん、林 譲さん、浅井隆夫さん、坂田洋介さん、長張紘一の9名の参加である。
高齢者は、不要不急の外出を控えるよう指導され、忠実に守る僕らには足腰の衰えはまさに深刻であるのだが・・・。今迄の山歩きではなく、体力の衰え勝ちの昨今、街歩きではあるが近場には十分自然に親しめ歴史を重ねた場所が用意されている。
拝島駅から直ぐに玉川上水に沿う遊歩道に出る。
上水は高い柵で遮断され、人の入出を拒んでいる。
今日の最終点であるモノレールの玉川上水駅まで長く続いていた。
江戸時代からの役目は薄れている上水を、市民の憩いの場所としてもっと開放すべきとの意見は出ないのか不思議に思う。
上水は川幅一杯に勢いよく流れていた。
少し白く濁っているが、浄水のための薬剤なのか解らなかったが、昔の記者魂か浅井さんが水道局に問い合わせし、羽村取水場近くの石灰岩採掘の粉が流れ込んでいるとの回答を得た。石灰は人には無害なのか。
上水の右岸・左岸に平行して歩道があるようだが、全てはそうでなかった。ガイドブック通りとはいかなく、案内役の僕としては大変不甲斐なかった。
美堀橋から昭和の森ゴルフ場内の上水に平行する車道を過ぎ、松中橋から上水に出た。
昼食場所は、砂川用水分水口付近に分散した。
江戸幕府財政再建の一環として、この一帯の新田開発のため、玉川上水から分水したとある。
南北に流れる残堀川は、下流の昭和記念公園の中を流れているが、東西に流れる玉川上水と直角にクロスする。上水が残堀川の下を立体交差する珍しい場所である。
すずかけ橋は残堀川に架かる橋で、上水はこの川の下にサイフォン効果で再び水路に戻る仕組みになっている。
残堀川は以前、立川断層の名残といわれた時期があった。昭和記念公園内の残堀川には流水を見たことがない。
御影橋から南下して上水を離れた。直に御影橋公園の大きなグランドがあり、野球試合が行われていた。グランド内の休憩場に入り集合写真を撮った。
更に五日市街道を右折する。街道筋の並木の名残であろう大きな欅が点々と保存されていた。
砂川新田開発者子孫の菩提寺の流泉寺の境内と、阿豆佐味天神社に立ち寄り再び街中を北上して上水の遊歩道に入る。
浄水に戻ると右岸が少し高まっている。水路の開削時の余分の土砂を堤に盛り上げたように思う。
滔々と用水は流れている。白く濁った流水は、この辺りでは少し澄んできた。
樹木の根張りに躓かない様、注意が必要な土手もある。コナラやクヌギの大木は、年季が入っていた。
樹木の繁みの間から突然モノレーの走る姿が現れ、西武拝島線とモノレール線の玉川上水駅前広場にでた。
モノレール線に乗り高幡不動駅経由で、聖蹟桜ヶ丘にある京王クラブで懇親会ができた。気候が安定していない中、今日一日、暑くもなく寒くもないハイキングを楽しむことができた。