第84回俳句同好会
2020年12月20日
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の定例会が12月18日午後2時から多摩市の永山公民館和室で開かれた。今回が84回目、発足して7年が経過した。この間、コロナ禍でも休会することなく継続してきた。この日はメンバーの8人が出席、新たに1人が見学した。次回からは9人の句会となろう。
当日の最高点句は〈雲梯の童半そで冬木の芽〉だが、童は「わらべ」、〈枯野原の息吹聴きゐる足裏かな〉の足裏は「あうら」と読む。見学者は難しいと感じたそうだが、句会は勉強の場でもある。後の句は作者が「土の中では次の世代が生きている。その命を感じた」と注釈した。〈入門書たづさへ八十路冬桜〉については選句者が「冬桜という季語の働きがいい」と選句理由を述べた。冬桜は弱々しいが、一生懸命に咲いている。それが80歳になっても入門書に取り組んでいる高齢者と合っているというわけだ。
当日の選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選は◎で表記。