手の込んだ和食に舌鼓
84回目のグルメの会を5月24日、京王・小田急多摩センター駅近くの和食店「かごの屋」で半年ぶりに開いた。コロナ感染者数の減少傾向が続いていたものの、なお反転の兆しが出たりして不安定。募集人数を10人に絞って感染防止策をとり、開催に踏み切った。男性8人、女性2人が参加した。
まず浪久圭司さんが音頭をとり、生ビールで乾杯。竹の子煮や木の芽真薯(しんじょ=すり身料理)、穴子八幡巻き、ミルク豆腐、蒸し鶏など8点が盛られた前菜がまず運ばれた。手が込んでいるだけあって、3日以上前でないと予約は受けないそうだ。
参加が遅れたひとりが加わって、飲み放題のピッチは上がる一方。日本酒や焼酎、ワイン、サワーなどが次々と注文され、宴は盛り上がった。
料理はマグロ、ホタテ、甘エビの刺身のあと、煮物やサワラの焼き物、菜の花天、エビあられ揚げなど4点の揚げ物が続いた。
ロシアのウクライナ侵略戦争をめぐって活発な議論が巻き起こり、連日このテーマを取り上げて戦争の真相を探るBSフジの大型報道・討論番組「プライムニュース」が取り上げられた。この番組の反町理キャスターは多摩稲門会文化フォーラム講師を務めたことがあり、エネルギッシュな進行ぶりに話題が集まった。「戦争の犠牲者は常に庶民」という声があがると、日本の77年前の敗戦責任にまで議論は広がり、辻野多都子さんは「昭和天皇は退位すべきだった」と主張した。
牛シャブ鍋に舌鼓を打ったころには2時間の飲み放題の時間切れが近づいた。川面忠男さんが毎朝綴って多摩稲門会の多くの会員に配信しているメールに書いた「老化を考えたテレビ番組」を世話人の奨めで解説、長生きの可能性を探った。お店の配慮で宴会が30分延長され、家族問題や老後も楽しむサッカー、雑誌で紹介された活動など話題は多岐にわたった。
尾崎隆教さんは次回から辻野さんとともにグルメの会世話人を引き受けてくださると表明、この世話人を12年務めた浅井が協力に感謝した。
最後にシラスのおこわを味わってお開きとなった。
(世話人 浅井隆夫)