2023.3(第197回)日本民家園散策
3月9日、5月上旬並みの暖かさとなる予報で服装の判断が難しい。暖かさに伴い花粉の飛散は強烈になる。小田急線永山駅に13時30分に集合、新宿行きの直通に乗り向ヶ丘遊園駅で、世田谷に住む林さんと合流した。菊澤光江さん、川俣あけみさん、宮地麗子さん、中西摩可比さん、川面忠男さん、林 譲さん、尾ノ井光昭さん、又木淳一さん、長張紘一の9名の参加である。
「山歩きの会」は、今回「歴史に遊ぶ会」の古民家散策に便乗して14ヵ月振りの開催となった。 向ヶ丘遊園駅から広い車道を南に10数分歩くと民家園正門に着いた。来園者は多くはない。 川崎市立日本古民家園は川崎市多摩区の生田緑地の中にあり、昭和42年に開園した古民家の野外博物館である。主に東日本方面から移築されており、江戸時代の建物が多く、それぞれ当時の所有者の名前がついている。全体で20数棟の民家が丘陵地180万㎡の敷地に広がり、散策ルートのアップダウンは久し振りの運動不足解消となった。
それぞれの展示民家には詳しい説明パネルが設置され、家の中に上がることもできる。入口近くにある原家住宅は、明治時代の後期の建物で、瓦葺の豪壮な2階建民家であるが、他は、茅葺の昔の民家生活が漂う民家が続く。馬宿の茅葺の家のなかは暗く、母屋の隅には馬の泊まる土間に内馬屋を設け、10数頭の馬が繋がれたようである。
三澤家住宅の屋根は石置きの板葺きで、伊那市の薬屋。江戸時代には組頭役を代々務めていた家柄であるため、門構えと前庭付きの式台が許された民家とのことである。
集合写真は笠間市から移築された太田家住宅前である。ここに馬屋も設けられている。 蚕影山祠堂(こかげさんしどう)は麻生区から移築されたもので、養蚕の豊作を祈りその神を祭るお堂で幟旗が立っている。
伝統工芸館の藍染の作業を見学し西門を出た。民家園の真ん中を横切る車道を下り正門入口をかわし、向ヶ丘遊園駅に向かった。園内の軽い散策と思っていたが、1万歩を超える散策となった。 永山駅に戻り「銀蔵」で懇親会を行った。久し振りの懇親会は96歳となられた中西さんも含め、大いに盛り上がり楽しい一時を過ごすことができた。
長張 記