早明戦観戦記
9月27日 湯浅芳衛 記
今季六大学リーグ戦優勝の行方を大きく左右する早明戦は9月23~25日に行われて、早稲田が1回戦を先勝しましたが2回戦・決勝戦は明治が勝ち、残念ながら勝ち点は獲得なりませんでした。優勝するには残りの立教・法政・慶応に全勝する一方、明治がその3校のいずれかにに勝ち点を落とすことが必要条件となります。(今季は偶然にも早明共に初戦は東大に各々連勝して残りの対戦相手は全く同じになりました。)
「オッカケたい」が試合を観戦したのは第2戦のみで、1戦・3戦は六大学連盟が提携している『BIG6TV』よるものであることを冒頭お断りいたします。
(1) 9月23日 第1戦
早稲田・加藤、明治・村田の両エースが先発しました。加藤は1回表1失点するも2~4回を無失点で抑える一方、早稲田は3回1点、4回2点を取り村田を引きずり降ろしました。
明治もさるもの5,6回に各1点を挙げて3対3の同点に追いつきました。すると小宮山監督は見事な采配をしました。加藤を7回までの投球数100球で交代させて8回表は中継ぎ左腕斎藤に継投して無失点で抑えて終盤の8回裏を迎えました。
早稲田は1死後3番熊田副将が安打で出塁すると手堅4番印出に送りバントを命じて2死2塁としました。5番吉納は期待に応えてレフト線に2塁打して熊田を迎え入れて勝ち越し、更に代打攻勢をかけてPH野村の中前安打で5対3として試合を決定づけました。9回表はクローザーの伊藤を投入して3者凡退に抑えて見事先勝しました。小宮山監督最高のベンチワークによりこれで優位に立ち、明日が楽しみになりました。
(2) 9月24日
第2戦 秋晴れに恵まれてオッカケたい参加の吉川さん、・松本さん・馬場さん・湯浅の4人は13時に球場正面玄関前広場に集合後、ネット裏席近くの内野席に座りました。ファウルボールが飛んでくる臨場感たっぷりの観やすい場所でした。
早稲田の悩みは第2戦の先発を託せる投手が不在でしたが小宮山監督は夏のオープン戦で好投していた期待の1年生越井に白羽の矢を立てました。越井は味方内野手の失策にも足を引っ張られて3回までに2失点したものの、伸びのあるストレートで好素質の片鱗を見せて、エース加藤卒業後の来年は伊藤(2年)と共に投手陣の柱になるでしょう。
その後早稲田は3投手を投入するも、明治打線が上回り結局合計5失点でした。一方早稲田打線は明治3投手に4安打2得点に抑えられ2対5で連勝ならずでした。
(3)9月25日決勝戦
決勝戦 第1戦に続き両エースの先発となり、先取点が鍵とみました。果せるかな明治は1回表1 死後2番が左越え2塁打し、一番警戒する3番宗山が安打して走者を還しました。加藤はその後 2~6回を無失点に抑えたので、打線の援護がなく可哀そうでした。
明治・村田は第1戦とは見違える気迫の力投で6回を1安打に無失点、抑えの浅利も3回を1安打ピッチングと完璧でした。早稲田は4回1死3塁のチャンスに3番熊田、4番印出が連続三振してしまったのは至極残念でした。
あくまでも筆者独自の見解ですが、左翼手が一歩前進してからバックした為頭上を抜かれたのではと見ましたが果たしてどうだったでしょうか?
(4) 総括
この3戦をまとめると次の通りとなり、投・攻・走・守で明治が上回っていました。
総得点 安打 盗塁 失策
早稲田 7 18 1 2
明 治 10 28 2 0
リーグ戦はまだ続きます。逆転優勝を目指してこれからの戦いに期待しましょう。
(了)