2008.04(第 94回) 陣馬・景信・高尾山
「春に3日の晴れ間なし」最近の天気は三寒四温、一昨日から雨模様であったが、予報では一日中曇り空が続き、夕方から雨の確立が高いとのことである。最近の温度差は10度もあり今日の気温はどうなるか。雨の降りそうな朝は、家を出る時悩んでしまう。今日はリーダーの金子さん・川面さん・橋本さん・山岸さん・長張の男性5名である。
藤野駅でのタクシーはスムーズで、全員が一台で乗車することができた。詰めた車内は狭かったが、左右の新芽の緑が走り去るドライブは、気持ち良いものである。和田峠には9時少し過ぎに着いた。峠の店は開いている様子であったが客はいない。これまでの峠からのコースは、階段路の脇にある登山道をゆっくり登っていたが、今日は、良く整備された木の階段を、ひたすら上る最短コースである。階段は空の良く見える明るい尾根道である。予報に反して一時的にも日差しがでてきた。
陣馬山山頂にも他のメンバーは見られなかった。遠くの山並みには雲がかかっていたが、道志方面の山並みの襞は、前日の風雨で空気が澄み細部にわたり見極めることができた。陣馬から影信への道は、高低の緩い樹木に覆われた幅広い尾根道をすすむ。気温は低く快適なコースで他のハイカーはここでも見られなかった。
景信山山頂には12時前に着いた。山頂際の樹木は広い範囲で伐採され、関東平野が一望できていた。昼食は風が少し強く寒かったが、ベンチに一列に並んで下右の景色を見ながらの食事である。遠く筑波の山並みの手前に西武ドームが白く光っている。
澄み渡った空気を通して、江の島や東京湾・房総丘陵・横浜・新宿のビル群・多摩のベネッセビル・2つ並んだ聖ヶ丘の給油塔、等々、皆で所在を確かめ合いながら、楽しい時間が過ぎていった。体が休まると冷えてきて寒くなってくる。寒い時期の昼食は、早々に済ませて歩き出すのが常である。
小仏峠を経て1時少し過ぎ、城山山頂に着いた。黒い雲が出ているが、雨の心配は無さそうである。一丁平のサクラの並木も足早にやり過ごす。
写真は、一丁平に咲くサクラの花と遠くの街並みである。高尾山のサクラは終わりに近づいていた。ソメイヨシノは散ってしまったがヤマザクラはまだ残っている。登山道に残る白い花びらの光があまりにも強く、雪の上を歩いているような錯覚になる。道の下に隠された石や根の存在が消され、慎重にならざるを得ず目まいが起きそうになる。
モミジ台近くでBコースの櫻井さん・新井さん・湯浅さんのメンバーと遇々出会う。
奇遇とエールを交換し、しばらく同行したが見晴台下で、我々は先を急ぎ4号路から蛇滝に下りるコースをとり、小仏街道へと歩を進める。
街道の手前のハイキングコースに入りしばらく川筋に沿って下ったが、直に街道に出てバス路を下った。懇親会に間に合うよう途中でタクシーを拾い、高尾駅の予定の電車に乗ることができた。京王クラブには川妻さん・甲野さん・中川さん・福田さん夫妻も加わり4時から懇親会が始まった。帰途の歩道は雨がぱらつき濡れていた。有意義な一日であった。幹事さん他一同に感謝・感謝 長張 記