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二子山 多摩稲門会山歩きの会 7月例会 特別企画
2013年07月21日
今回の報告は、何時もの「山歩きの会」とは大変異なり、真新しい体験の連続であった。今回の登山の目的は、8月に計画している、劔岳登山の訓練を行うためであるが、リーダーがメンバーの状況を見極める意味もあるように思える。
7月16日金子宏二さん、遠藤千尋さんと長張紘一は、聖蹟桜ヶ丘駅で7時18分発の電車で八王子に向かい、JR八王子から八高線に、東飯能駅で西武線秩父行きに乗車し吾野駅で下車する。そこに既に金子さんの友人平山敏夫さんが手を振って迎えてくれた。平山さんは早稲田大学教職員の「山楽会」の仲間で、金子さんとは、西穂からジャンダルム越えを一緒したという。平山さんの車で2時間近くかけて登山口に向かった。
登山口の近くには4台の車が駐車していた。熊谷ナンバーが3台並んでいる。彼らも岩登りをしているらしい。
いわゆる西上州山域の二子山は、西岳と東岳がある。登り途中には休憩場所が無いことで、昼食には少し早い時間であるが、双峰の分岐点の股峠で軽く摂る。
平山さんは40mのザイルを背負い、腰に回したロープに色々なタイプの登攀用の器具がいつの間にかぶら下がっていた。
それぞれを取り出し、説明しながら器具をカラビナと共に、僕らの腰に巻かれたパワーロープに装着。僕らは与えられたロープに引っ掛けた器具の感触を味わっている。多分、年齢や体重や経験などを吟味しながら、最適な器具を割り当ててくれているようにも思えた。
西岳主稜の岩登りの場に到着。平山さんがザイルの先端を身に付けてゆっくりと慎重に岩場を上って行く。青いザイルは40mあり、適当な場所の樹木や埋め込みボルトに固定した後「よーし」と声を掛ける。遠藤さん、長張の順でザイルに導かれ登攀する。アンカーの金子さんは、安全確保のため所々に取り付けた補助ザイルを回収しながら続く。ザイルにアセンダーと云う器具を装着、上方向には上がって行くが、下方向には行かないようになっており、滑落してもその場所に留まる仕掛けだ。ザイルはそれ以外に利用せず、手で岩をつかみながら両手足だけで登る。三点確保が必須。
秩父の岩山は石灰岩でできている。岩は比較的しっかりして、スタンス、ホールドが取り易い。雨で濡れたら様子が一変するという。一人づゞ登るので時間はそれなりにかかる。次第に慣れてきた。所々に咲くキスゲに心を和まされる。3ピッチで、100メートルを超えるだろうと思われるほゞ垂直の壁を登り終えたのだ。
そこから埼玉県と群馬県の堺にある山頂に辿り着くまでは高低差は余りない岩場を進み、2時前に到着し2回目の昼食をとった。山頂は広くはなく南側は切り立った崖の上である。
稜線を行くと、別のパーティがザイル使い下降する姿が見えた。僕らの登りは、このルートではなく裏側のルートであったが、草木がそれなりにあるので様子は違うが岩壁としては同じだと告げられると、遠方から見た方が恐怖を感じた。
下りは、一般ルートで懸垂下降を練習する。40mのザイルの真ん中を樹木に跨がせ、その両側の2本のザイルに下降器を装着し、下側のザイルを緩めながら、スルスルと下って行く。壁を両足でおさえながらバランスをとる。最後の人が下り終えると、片側のザイルを手許に引っ張り戻す。この体験も初めてであった。岩登りに慣れるための体験や、数々の器具の扱いの訓練は僕にとっては大変貴重なもので、こうした機会に巡りあった事に感激し感謝した。流石、早稲田の校友の層の厚さを感じた。
車を停めて置いた登山口まで戻り帰路に就く。遠藤さんは、都心に用事があるため、秩父駅で降り、8月の劔行を是非にと別を告げる。後の二人は高麗駅下車。平山さんの登山歴はヨーロッパアルプスも含め、世界にまたがり尋常ではない事を知った。8月の劔岳のガイドを重ねてお願いした。
桜ヶ丘の居酒屋で山歩きの帰りの喉を冷たい生ビールで潤し、今日の山行を締めくくった。
長張 記
ザイル曳く 夏空高く 友の声 望岳居
サークル活動
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