第5回俳句同好会
2014年05月18日
多摩市永山の公民館、ベルブ永山3階のサークル活動室で続けてきた俳句同好会の第5回例会は5月16日、場所を同じベルブ永山5階の科学室に移して行った。共同利用のサークル活動室と異なり、午後1時から5時まで一室を借り切り、静かな環境のもとで4時半まで俳句談義を楽しんだ。
参加者は8人、2人が欠席投句した。1人が3句を投句、合計30句から自作を除き5句ずつ選句した。これら互選句のうち各人が最も佳いと思った句を特選句とした。
披講の後、各人が特選句を中心に選句理由を述べ、それに関連して自由に感想を述べ合った。作者の句意と選句者の解釈が異なる句も多々あったが、投句された句は一人歩きし、選句者の想像力に任され、新たな意味を持つ。それが鑑賞というものであろうという意見も出た。投句に関しては何でも言える雰囲気が同好会のよさであろう。
句会終了後、例によって有志が最寄りの店に移り、生ビールで乾杯、2時間ほど俳句談義を続けて解散した。有名な俳人に関するおもしろい情報が聞かれたが、その場限りの話と発言者から口止めをされた。
当日の特選句、互選句は以下の通り。カッコ内は選句者名。互選句の中には選句者が複数名いる句があるが、特選句になったものは互選句から外して記した。
特選句
春の風邪母愚痴る夢長かりき 中川邦雄 (萩尾)
主待つ犬のふて寝や子どもの日 川面忠男 (辻野)
山吹や紙縒のやうな岩の水 川俣あけみ(金子)
姫百合や一雨すぎて夜叉となり 澤村 祥 (川面、長張)
丹田に軽く手を当て若葉風 川俣あけみ(中川、平松)
わが顔を忘れて行きし夏帽子 川面忠男 (澤村)