2014.7(第146回)高尾山
2014年07月20日
7月19日の例会は涼しい梅雨の最中に行われ、午後2時に高尾駅に集合した。
JR高尾駅は、今年の秋から駅舎の建て替工事が計画されている。南口から北口の通行は非常に不便で市民から評判は極めて悪く、この度の工事で改札口は線路の上となり、少しは便利になるようだ。
高尾駅から線路に沿って西に向かう。小雨ではあるが傘を差すほどではなかった。
やがて、甲州街道に出て線路を潜り、向こう側の歩道に移り、甲州街道を数十メートル行くと右に折れる。折れた道は旧甲州街道である。街道といっても進むに従って大型バスがすれ違うには難しい幅の車道が続く。
駒木野病院を過ぎ、小仏関所でスナップを撮り、蛇滝口の圏央道の高い道路橋の下を過ぎて、いよいよ登山路に入る。まだ3時前ではあるが、林の中に入ると曇り空の暗さが更に暗くなり心細くなってくる。
道路は良く整備され車が通れるようになっている。緑の中で徐々に高度を増して行く。
今日のメンバーは、櫻井和子さん、小林勲さん、星野英仁さん、白井昭男さん、日野稲門会から松島正明さん、長張紘一の6人となった。
蛇滝水行道場の石門を通り、更に高度を上げて行く。ここ3・4日猛烈な蒸し暑さが続いたため、その反動で寒さを感じる。
湿った空気が辺に漂い静かではあるが、体は徐々に火照り汗を拭きふき進んで行く。
「グルメの会」から7月はコラボ企画でやりましょうと誘われ、高尾山ケーブルの上で4時30分に合流することになっている。
時間の余裕は充分にあるが、勢い着いたメンバーは先へ先へと進んで行く。
道場のジグザクに登る階段の石組みには一面イワタバコの群落が見られ、丁度花の時期であった。
登るに従って少し空が開け、明るさが増してきた。樹木を抜ける霧が静かに流れて行く格別な景色に恵まれた。
小林さんや星野さんは久しぶりの参加である。高尾駅前の小雨で、止めようと云われるかと思ったが、大変な意気込みである。結局、傘から団扇を仰ぎながらの山登りに変わってしまい、心も軽やかになった。尾根まであと僅かな所にある2号路の分岐を過ぎそのまま登り続けて、ケーブル駅から山頂に続く尾根筋の銀座通りに出た。目の前の広場には、先行隊が既に休んでいた。
十一丁目茶屋の前の広場は、何時もは大変な人ごみで賑わっており、ベンチでゆっくり休む雰囲気ではない。しかし、今日は霧が立ちこめ南から北へ静かに流れてゆく。客の無い茶屋は4時近くになると店じまいを始めている。早めに着いたため、白井さんは高尾山山頂まで行きたいと提案するが、誰も同行者が名乗り出ず、一人で往復すると出発した。