第8回俳句同好会
2014年08月17日
8月15日に行われた第8回俳句同好会で満票を得た俳句が出た。これは発足後初めて。「打ち水に下駄の柾目が生き返り」で、作者は平松さん。出席者8人のうち作者を除く全員が互選句の中に入れた。しかも3人は特選句とした。
この句の佳さは清々しさ。下駄の柾目が生き返るだけでなく人も生き返る感じ、という読みで一致した。
互選句の中では「水中花光源氏の女性たち」も5票。華やかな小世界を現出した句である。
会場は前回と同じ永山公民館(ベルブ永山)4階の和室。午後1時に開始、選句、披講、自由論評などで楽しい時間が過ぎ、気がつけば退室時刻の5時になっていた。この後、6人が最寄りの蕎麦屋に移動、8時ごろまで俳句談義に耽った。
当日は8人が3句ずつ投句、欠席者の投句も加え、全投句数は27句だった。1人が5句ずつ選び、これら互選句の中から最も佳いと思った句を特選句とした。特選句、互選句は以下の通り。(カッコ内は選句者名、特選句となった句は互選句から省略)。
【特選句】
打ち水に下駄の柾目が生き返り 平松和己 (又木、長張、川俣)
滝行の香漂ひぬ岩煙草 長張紘一 (平松)
又しても奥歯の疼く敗戦日 萩尾昇平 (金子)
八月も半ばや合掌解かぬまま 川俣あけみ(萩尾)
亡母(はは)の業未だ古びぬ夏衣 川面忠男 (中川)
終活の断捨離疲れアイスコーヒー 辻野多都子(川面)