「ヒヤヒヤの引き分け 100戦目の早慶ラグビー戦」
2014年11月30日
関東で最古のラグビー対校戦である第92回早慶ラグビー定期戦は毎年11月23日に開催される。定期戦を始めるときに両校関係者が記録を調べて一年で一番天気の良い日であることからこの日に定めたと聞いている。先人の知恵のお陰でこの試合は毎年好天に恵まれる。今年も果たせるかな快晴無風の絶好の
ラグビー日和で高齢者が観戦するのにはとても有難い一日だった。
オッカケたいは12時30分にラグビー場正面入り口に集合した。
参加者は桜井さん、浪久さん、浜松さん(初参加)、林さん、吉川さん、湯浅の他に浪久さん友人の清水さん(杉並稲門会)、湯浅会社後輩の猪脇さんが加わって合計8人となった。集合写真を現役ラグビー部員の桜井君(3年)に撮ってもらってから日当たりの良いバックスタンドに連席で陣取った。
今年は大学選手権を含めると100戦目ということで場内は例年より華やいだ
雰囲気がする。両校選手がメインスタンド前に整列して校歌を斉唱する時は早慶の伝統を否が応でも感じ取ることが出来る誇らしい時間だ。
今季は早稲田の実力が若干上ではないかと思っていたが試合が始まると慶応は闘志をみなぎらせたFW,BKが一体となった攻撃と鋭いタックルで早稲田を守勢に立たせた。早稲田は主導権を奪われて反則とミスを繰り返したがやっとエースの右ウイング荻野が俊足を生かしたトライ等で前半は15対13とリードした。しかしながらトライを取った後の易しいコンバージョンキックを失敗してみすみす2点を取り損なったのは接戦になった時に勝敗を左右するのではと正直いやな予感がした。
ハーフタイムは両校チアリーダーの華麗な演技が花を添えてくれた。とりわけ早稲田は2段、3段のピラミッドから宙返りの離れ業を披露して一際大きな拍手を観客から浴びていた。ダイナミックなパフォーマンスを褒めてあげたい。
後半は5分に慶応トライして18対15と逆転すると早稲田もすかざず18分布巻のトライで再逆転して更に27分PGで25対18とリード広げた。しかし慶応は早稲田を上回る運動量で31分にトライしてゴールも決めて25対25に追いついた。残り6分は早稲田ゴール前に押し込まれた。この場面は我々の目の前でのいつトライをとられてもおかしくないシーンの連続だったのでノーサイドの笛を聞いた時にはホットした。この結果、対戦成績は大学選手権を含めると早稲田の70勝9分21敗となった。(定期戦は64勝8分20敗)
試合全体として慶応が押し気味で端的に言うと慶応にとっては「勝てた悔しい試合」で、早稲田にとっては「負けなくて良かった」が正直な感想だった。
両チームが共に更に強化して大学選手権で再戦して決着をつけて欲しい。