第12回俳句同好会
2014年12月28日
天皇誕生日の12月23日、第12回俳句同好会が多摩市永山の公民館・ベルブ永山の和室で行われた。出席者は7人だが、欠席した2人も投句参加した。各人が3句投句、合計27句の中から5句を選んだ。各人が選んだ5句のうち最も佳いとした句を特選句とする。当日は川俣あけみさんが投句した3句がすべて特選句となったが、これは12回続けて来て初めての出来事である。
これらの中で、冬銀河胸のしじまの深みゆく、は1人が特選、3人が選句するという高得点句になった。
同じように、老松や雪吊りの縄ゆるみなし、という辻野多都子さんの句も1人が特選句とし、3人が選句する高得点句となった。
2014年も残り一週間余りとなり、年の暮という季語の俳句も4句あった。年の暮という季語は使い過ぎという意見もあったが、同好会の日が年の暮に行われたのだから自然の結果であろう。
午後1時に始まった同好会だが、合評に熱が入り午後5時まで、その後も5人が最寄りのそば店に行き談論風発した。
参加者が選んだ互選句、その中の特選句は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選句とした者は◎で表記した。
特選句
冬銀河胸のしじまの深みゆく 川俣あけみ(辻野◎、金子、川面、中川)
老松や雪吊りの縄ゆるみなし 辻野多都子(平松◎、金子、長張、萩尾)
山日薄し和洋あやなす冬木宿 川俣あけみ(中川◎、辻野)
未完なるジグソーパズル年の暮 川俣あけみ(川面◎、萩尾)
ああ八十路うつらうつらと年の暮 中川邦雄 (長張◎、川面)
電飾の青の誇らしクリスマス 又木淳一 (金子◎)
此にしてまさかの坂や年の暮 又木淳一 (萩尾◎)