2015.1(第149回)高尾城山
2015年01月18日
1月の例会は17日、AB両コース合わせて高尾城山を目指し、メンバーは櫻井和子さん、中西摩可比さん、中川邦雄さん、金子宏二さん、長張紘一の5人となった。
11月末、川妻庸二名誉会長の偲ぶ会が開催された。川妻さんは山を愛された大先輩であり、20年程前に「山歩きの会」を発足された。以降、今回Aコースは149回目となる。先月A・Bコースとも追悼山歩きが計画されたが、Aコースは荒天のため中止となった。
JR高尾駅北口に集合、バスは臨時便をあわせて2台連ねて9時32分に出発。僕らは後発の空いているバスに乗り込んだ。
終点小仏バス停で全員降車しそれぞれ峠へと出発し、やがて閑散としてきた。
暫く車道を上って行くと真新しい真っ赤な車から長いホースを出し、放水訓練を行なっていた。
更に車道を上って行くと、行き止まりとなり、登山道となる。服装を整えて登山道を進む。
北風が強く寒いとの予報であったが、それほど風は感じられず、道には残雪も氷もなく快適な山道となった。江戸時代末期まで甲州街道として賑わった街道であったが、今はハイカー以外見当たらない。
一時間弱で小仏峠に着いた。峠の広場は風を感じた。流石に風は冷たい。峠にある明治天皇巡幸碑の前の露店で、10月の時も同様に高尾山周辺の新しい地図が売られていた。中川さんは既に購入されており、その地図には前回の日影沢に降りた北西尾根コースも掲載されていた。
小仏峠茶店跡の展望広場からは、相模湖が眼下に見渡せる。満々と水を蓄え広がっていた。富士の頂きは雲に隠れていたが裾野に積もった雪が見えていた。
峠で長く休む事なく城山に向かう。高尾山まで続く尾根道のよく整備されたコースも人は多かった。
城山山頂は混雑していたが、道志方面が見渡せる端の席を確保し、ゆっくりと食事をとることができた。
食事を済ませ城山を下る。殆どのハイカーは高尾方面に向かうが、僕らは相模湖方面に下る。山頂直下は角材で作られた長い急階段を下って行く。急坂は次第に緩やかとなる。何組みかのハイカーは僕らを追い越して行くが、混雑はしていない。
雪や氷はなく、泥濘んだ所も少なく終始快適な登山道であった。針葉樹の林や落葉樹の林をやり過ごしながら、次第に高度を下げ、再び中央高速道路が眼下に現れ、更に見上げる様になり離れて行く。林を抜け墓地の下に広がる街並みが現れ、下り着いた所に富士見茶店がある。茶店にはここで取れた産物なども売られていたが、必ずしもこの辺の土地の人が売っているわけではないらしい。
茶店を更に下ると千木良バス停に出る。相模湖駅行きのバスは出たばかりで駅まで車の多い田舎の街道の徒歩を続ける。
途中、「小原の郷」の休憩所により、更に県指定重要文化財小原宿本陣を見学した。間口十二間、奥行七間の立派の入母屋造りで二階三階は養蚕室として使われていたようである。奥座敷の北側の部屋は大名が泊まった「上段の間」ときされていた。