多摩稲門会 「第70回文化フォーラム・新年賀詞交歓会」
2020年02月16日
令和2年2月8日(土)14時から18時、多摩市永山の多摩永山情報教育センター内にある展望サロン「美膳」で「多摩稲門会『第70回文化フォーラム・新年賀詞交歓会』」が開催された。
第70回文化フォーラムは、早稲田大学交響楽団4名による「弦楽四重奏」の演奏会であった。
平松和己幹事長の開会宣言、尾ノ井光昭会長の年始挨拶、司会役、国分寺稲門会副会長兼幹事長の大橋忠弘氏の紹介のあと、同氏の軽妙な司会で進められた。
演奏は第1部と第2部に分かれ、約1時間40分、荘厳な弦の響きが約100名の聴衆を魅了した。
第1部の演奏は「早稲田の栄光」1番で始まり、モーツァルト「ディベルティメント」1楽章、「威風堂々」の作曲で知られるエルガーの「愛のあいさつ」と続いた。
この辺になると聴衆もヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの弦4本の目の前の圧倒的な重厚な生演奏に引き込まれた。
ここで指揮者体験というユニークな企画が組み込まれ、当会の会員が有名なモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」の指揮を弦楽四重奏メンバーに対して行った。
重厚な演奏の間だったので“指揮は初めて”という同会員の素人ながらも懸命な指揮ぶりで会場が湧いた。
その後、滝廉太郎「花」、モーツアルト「弦楽四重奏 第14番「春」」1楽章が演奏された。自由奔放にリードする第1ヴァイオリンを第2ヴァイオリンとヴィオラ、チェロがそれぞれの音域で支えた。チェロの重低音は全体を温かく包み込むように支えた。ただ支えるだけでなく、チェロを含め第2ヴァイオリンとヴィオラが、しっかりと自己主張しているところにテクニックの秀逸さが感じられた。ひとつひとつの曲の紹介が司会の大橋氏によってきめ細かくなされ、演奏の前に曲の持つ情景が頭の中に浮かびあがり、感動を増幅させた。
第1部が終了し15分間休憩のあと第2部が開始された。第2部は“みんなで歌いましょう”ということで、交響楽団の演奏で「紺碧の空」「早稲田の栄光」と聴衆の合唱が続いた。その後、「エデンの東」「ムーンリバー」などの映画音楽の演奏が続き、最後に永六輔作詞、いずみたく作曲の「見上げてごらん夜の星を」の感動的な全員合唱で終了となったが、“アンコール”の声が入り、情熱的な「ハンガリー舞曲第5番」の軽快な演奏で“新春の演奏会”が締めくくられた。今回も多摩稲門会関係者だけでなく、多摩三田会、多摩白門会の皆様、及び50名を超す地元の一般のお客様にもご入場いただき、共に多摩稲門会主催文化フォーラム、早稲田大学交響楽団による「弦楽四重奏演奏会」を楽しんだ。
長張紘一副会長の閉会の辞と次回、多摩稲門会創立40周年記念講演会(講演者 多摩大学学長寺島実郎氏、演題「日本と世界を語る」(仮題))の紹介で、第70回文化フォーラムを終了した。
引き続き第2部の新年賀詞交歓会が、浅井隆夫副会長の開会の辞、白井昭男副会長の乾杯音頭で始まり、益田幸兒幹事の司会・進行で進められた。欧州を演奏旅行する早稲田大学交響楽団の生演奏が聴けて、参加者も満足げに談笑していた。誰もが知っている「エデンの東」「80日間世界一周」「映画“ひまわり”のテーマソング」「ムーンリバー」などの映画音楽がオリジナルのアレンジで弦楽四重奏で演奏され、参加者の耳に心地よく残っていた。酒を酌み交わし、旧交を温め、懇親会会場は50名を超える参加者で活気のある新年会となった。
会場の展望サロン「美膳」は部屋が広く、ゆったりと会話ができ、会員の多くは席を移動して語り合っていた。広い窓ぎわにたたずみ、グラスを持ちながら、暮れなずむ多摩の夕景に見入っている人もいた。
多摩三田会、多摩白門会の来賓のスピーチ、新入会員、参加会員のひと言コメントが続いた。
途中、大学選手権で優勝した時にのみ歌うことが許される早稲田大学ラグビー蹴球部部歌「荒ぶる」が会員有志で歌われた。
宴も進み、稲垣友三副幹事長の閉会の挨拶の後、参加者が全員で肩を組んで、校歌「都の西北」を斉唱した。野宇進会計幹事の力強いエール発声で閉宴した。
文化フォーラム及び新年賀詞交歓会参加者(敬称略):
浅井隆夫 青木康成 石川良一 井石道彦 稲垣友三 井上一良 遠藤千尋 小野 勝 尾ノ井光昭 加来健一郎 上條喜義 川面忠男 川俣あけみ 子幡嘉之 小林 勲 櫻井和子 佐藤達雄 白井昭男 白石徹郎 田辺繁友 竹内二郎 田島重光 辻野多都子 寺澤 史 長張紘一 西村雅幸 野宇 進 野川勝之 萩尾昇平 林 譲 平松和己 藤原雅博 広田 進 本保和雄 前田光治 益田幸兒 又木淳一 森 悦美 山中康廣 湯浅芳衞 由井濱洋一 吉川啓次郎 吉田 浩 鷲野和弘 (以上44名)