第19回俳句同好会
2015年07月19日
毎月第3金曜日に実施している俳句同好会の7月例会は17日午後1時30分から多摩市のベルブ永山の和室で開かれた。第19回目。7人が出席、欠席した1人も投句、選句をした。
句会の1週間前には世話役が投句を集め、メンバーに知らせた。句会当日は従来のように投句を清記用紙に写し、それを回し読みして選句するといった時間が省かれ、直ちに披講、合評を行うことができた。
当日の最高点句は、黒牛の二重瞼や梅雨晴間、であった。現メンバー8人のうち選句しなかったのは作者を除いて1人だけだった。黒牛の二重瞼という措辞と梅雨晴間という季語が合っていると感じられたのが選句の主な理由。
次いで、合歓の花執念(しゅう)ねき雨の上がりたる、の得点が多かった。執念(しゅう)ねき雨の上がりたる、という措辞に作者の気持ちが託されているという評である。
一方、選句されたものの、蓮池の一茎すらり紅の花、が問題句とされた。選句者は、ありのままの光景を素直に詠んだと評したが、紅の花も季語であるという批判の声があがった。作者は、蓮池の、という上5から紅の花は山形県が主産地である紅花ではなく蓮の花が主題になると考えたが、それは通らないという意見に落ち着いた。紅に「こう」というルビを振ることになったが、それも駄目だと見解が分かれた。
俳句同好会は各人が3句投句し、5句を選句、うち1句を特選とする。当日は7句を選びたかったと言う者がいた一方、4句までは選べたが、5句目がなくて困ったという者もいた。選句数は自由にしたらどうかという意見も出たが、やはり同好会であり、集まった句の中から5句の選句を続けることになった。
自由闊達に物を言い合い、句会が終わった後はさらりと忘れることをモットーにしているのが俳句同好会の特徴である。
当日の互選句は以下の通り。カッコ内は選句者名、◎は特選句。