「鶏料理で談論風発」
2016年01月31日
57回目のグルメの会は27日、新宿駅西口から徒歩5分の鶏料理店「鳥良西新宿店」で開催、男性9人が参加した。
「鶏料理は苦手」と言いながら参加した広田進さんが音頭をとり、生ビールで乾杯。まずはカニの棒寿司や近江こんにゃくなど4種の前菜とマグロとブリ、アオリイカのお造りが運ばれ、鶏とは違ったさっぱり風の味を楽しんだ。飲み放題だけに、日本酒の熱燗や焼酎の水割りなどの注文が相次いで、酒宴はたちまち盛り上がった。
次いで出されたのが、この店自慢の手羽先唐揚げと焼き鳥のツクネとモモ。とくに唐揚げは参加者から好評で、「味付けが素晴らしい」という声も上がった。
ショートスピーチで口火を切った田中亮介さんは会場近くのヨドバシカメラが外国人客でにぎわっていたことを紹介し、都内の百貨店売り上げにも「インバウンド」が大きく貢献していると説明した。川面忠男さんは、先日NHKテレビで放映された女優の原節子の貴重な映像をもとに、原にまつわる思い出話を披露した。昨年9月に95歳で亡くなった原は、1963年に引退後昨年まで「隠遁生活」をしていたが、原の親族からその静かな生活ぶりも聞いていたそうだ。
河合一郎さんは、「トンコ節」で知られた歌手、久保幸江の付き人との付き合いから自身がカラオケ好きになったエピソードを紹介した。
グルメの会初参加の吉川啓次郎さんは大のスポーツファン。「早稲田スポーツで 一番眠れないのがラグビー」と語り、帝京大などに最近圧倒されてきたことに口惜しさをにじませた。一方で、この春高校ラグビーのトップクラスが早稲田に複数入学することを指摘、今シ-ズンへの期待を膨らませた。
広田さんは「稲門会は世田谷にも入っている。多摩は会員数では少ないが活動が大変充実している」と述べ、多摩稲門会幹事長の長張紘一さんは、活動のひとつとして週末に開くアルゼンチンタンゴの演奏会を挙げた。
このころには桜島鶏の丸鶏鍋が準備され、たっぷりと入った鶏肉をほおばりながらのスピーチとなった。
NHKアナウンサー出身の西村弘さん。昨年NHKテレビで放映された「新映像の世紀」で描かれたヒットラーの権力掌握術を紹介。「二枚舌」など安倍晋三政権との類似性を指摘した。吉川さんは、ヒットラーが権力を握った背景として、ドイツが第一次世界大戦の敗戦で巨額の賠償金を科せられ、国民に不満がくすぶっていたことを重視。「中国が非合法に日本に攻めてきたら(安保法制を成立させた)安倍を国民が支えるかも」と補足した。
浪久圭司さんは、自身が社長時代にスタートさせたBSフジの「プライムニュース」がいまや、安倍首相ら権力者に利用されていると嘆き、「権力者に利用されないように努め、独走をさせてはいけない」と強調した。
世話役は「プライムニュースは司会役の反町キャスターの健闘で中立を守るためにがんばっている」と番組を擁護したが、浪久さんは「権力側から圧力がかかっていることが大問題」と反論した。