10月の「いねの会」 1周忌の仲間を偲び歌う
2016年10月23日
カラオケサークル「いねの会」の10月例会には10人が参加し、18日正午過ぎから5時まで多摩市関戸の会場「麗」で7曲ずつ歌った。いつもの月例会と違うのは昨年10月に逝った幹事の1人を偲んで歌う参加者が少なくなかったことだ。あれから1年――歳月の流れが速く感じられ、秋の寂しさが身にしむ。その気分に合った歌の会となった。
参加者が偲んだのは金谷勇作さん。生前は参加者から選曲を聞き、カラオケに入力する役割を1人で買って出ていた。もし今もお元気であれば、参加者の席に近づき、カラオケの機器を手にして「何を歌う?」と訊ねただろう。
筆者はそんな金谷さんを思い出しながら自分で「想い出よありがとう」を選曲し、カラオケ画面に転送した。生前の金谷さんから多くの思い出をいただいた。
稲積さんは「And I love you so」を歌った。「彼が最後に出演したジャズバンドのステージで歌った曲です」と言う。川畑さんも金谷さん所縁の「Can‘t help falling in love」を選曲した。また上條さんも金谷さんが好んだ「The Green Green Grass of home」を追悼の歌にした。金谷さんは横文字の歌が好きだったことを改めて思い出したものだ。
「忘れな草をあなたに」や「惜別の唄」も金谷さんにささげる歌であった。
この日は今年のノーベル文学賞に決まったボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌った人がいた。稲積さんで「付け焼刃で練習しています。うまく歌えればよいのですが・・・」と事前にメッセージをいただいていたが、見事に歌いこなした。「いねの会」がマンネリ化しないように話題の歌も聴きたいものだという要望に応えていただいた。
参加者がいつもより少なかったことから1人で7曲も歌うことになったが、十八番だけでなく宝塚歌劇の歌に挑戦した湯浅さんをはじめ各自の持ち味を発揮したカラオケ会だった。「いねの会」の会長、青木さんは演歌が冴えて「上手いねえ」と言う讃辞が何人の口からももれた。それなりに盛り上がったと言えるだろう。