「凍える山中で生ビール」
2017年10月08日
66回目のグルメの会は4日、高尾山中の「高尾山ビアマウント」で開いた。
ケーブルカーの山頂駅「高尾山駅」から徒歩5分。真夏は夕涼みを兼ねて飲み干す冷えた生ビールが爽快な気分に浸らせてくれるのだが、この日はあいにく北風が吹き、寒さと闘う異例のグルメの会となった。
それでもめげずに男性5人、女性3人が参加。生ビールの後は日本酒の熱燗や焼酎のお湯割りなどに切り替え、食べ物もたくさんの和洋中料理の中からラーメンやおでんなどアツアツものに人気が集まった。
それでも次第に進む冷え込みに耐えきれず、1時間足らずで吹き抜ける風を遮る室内に一斉に移動。体中がようやく温まり、ドイツの生ビール「レーベンブロイ」を改めて味わい直す人もいた。
恒例のショートスピーチでは、シルクロードの旅から帰国したばかりの川面忠男さんが「辺境」で体験した驚きをひとしきり語った。
突然の衆院解散で再編が急ピッチで進む野党陣営と9条など憲法改正を公約の前面に打ち出した自民党とのせめぎ合いが折しも頂点に。長張紘一さんは「小池(百合子都知事)さんの下心が分からない。都政と国政の二股なんてかけられるわけない。先代、先々代知事程度の都政をやればいい、なんて困る」とぴしゃり。
川面さんは「希望の党は小池代表が立候補しないなんて政党の体をなしていない」、さらに又木淳一さんは「安倍(晋三首相)が傲慢に解散した大義がない。消費増税がどうなるか不安だ」。
西村弘さんは「いまや民主主義が衆愚政治になる危険がある。希望の党も小池もいまだに評価できない。娘も今度ばかりはどの党も支持できない、と嘆いている」。世話役は「この選挙を機に、憲法と安保問題をめぐりこれまでと違った正面切った議論が生まれるだろう。それが混迷政局の数少ない成果ではないか」。
グルメの会初参加の辻野多都子さんは都議選でトップ当選した斉藤れいな議員のスキャンダルに言及し、「週刊新潮が、多摩市外の高級マンションを借り、超高級車で子どもの送り迎え、といった贅沢暮らしを暴露した。早稲田の後輩であることに腹が立つわ」。川俣あけみさんは「多摩稲門会は彼女に利用されたのかしら」と疑問を投げかけた。
同会幹事長の長張さんは「彼女は遠慮し母親だけが入会した」と釈明した。
川俣さんは「長い間夢だった高尾山ビアマウントにようやくこられてうれしい。混雑してうるさいけど、いまの日本、世界の混沌した状況なのかもしれない」と病魔を乗り越えた感動を語った。
新井正子さんは「私は料理を持ってきてもらうのが好き」とセルフサービスに注文をつけたが、「夕景色が楽しみで参加した。寒さで凍えたけどきれいだったわ」。