「鰻づくしと美酒を堪能」
2018年09月30日
73回目のグルメの会は9月26日、尾根幹線近くの定評ある鰻店「四季の詩」で開いた。今年1月の焼肉グルメの会以来連続5回目の昼開催となり、夕方開催と比べても出席者数は引けをとらず定着した格好だ。
出席者は男性9人、女性2人の計11人。まずは尾崎隆教さんが音頭をとり、ビールで乾杯。次いで世話人がお店に持ち込んだ日本酒が運ばれて由井濱洋一さんの音頭で2度目の乾杯をした。3種類の日本酒のうち、最初の「楯野川純米大吟醸」は山形県の代表的な銘酒ながら評判はもう一つだったが、「久保田千寿」と「真澄純米吟醸」はいずれも知名度がより高いせいか、大好評だった。
鰻づくしの最初は肝焼き。続いて関西風に蒸さずに調理した鰻を縦に割って串に刺した倶利伽羅焼きが運ばれた。不動明王の変化身、倶利伽羅竜王の形像に似ていることから名付けられた。
歓談と痛飲の合間に白焼きやうざく(焼いた鰻とキュウリの酢の物)が出され、恒例のショートスピーチが始まった。この日は「幸福論」を軸に、「野球早慶戦」「記念講演会講師」などをめぐって談論風発がえんえんと続いた。
山中康廣さんは「グルメの会に入って大正解。自由闊達なみなさんの言葉をきけてこれこそワセダ」、由井濱さんは「83歳になっても美味しい料理を食べられ、3人の子どもたちも近所に住み、毎日感謝感謝」、川面忠男さんは「今俳句に夢中。子規は結核を病みながら7年間も生きた。よく食べ、よく歩いたせいだ。私もグルメの会と山歩きの会に感謝している。いまが人生で一番しあわせ」。
今年11月に7年務めた「パルテノン多摩理事長」(多摩市文化振興財団代表理事)を退任する浪久圭司さんは「僕もいまはしあわせ、仏壇の女房が怒るけど。辞めて結婚するんですかときかれ、オレは4、50歳かなって思ったりして・・・。」
「山歩きの会から始まった多摩稲門会に常に懐かしさを感じます」(新井正子さん)、「多摩稲門会は非常にアトホームな会」(広田進さん)とほのぼのと語る声のほか、「早稲田を目指したのは女性にもてるため。今も同じ目標を持ち続けている」(尾崎さん)と打ち明ける人もいた。
男子校の早稲田高等学院出身の長張紘一さんも、「女性は誰でも美人に見えた」と青春時代の女性観をひとしきり吐露した。
長張さんは早大学院1年生の時、野球の早慶6連戦に遭遇。自由な校風のため、授業はあってもみんないなくなっていたそうだ。同じ学院出身の浪久さんは「早慶戦の時は授業を早めに切り上げて、と先生に申し入れた」と当時の熱っぽさを振り返った。
うな丼と肝吸いが運ばれたころには、ほろ酔い気分が広がって弁舌は最高潮に。