鵜の岬から五浦海岸の景勝を楽しむ
2018年10月07日
多摩稲門会のカラオケサークル「いねの会」と同じく同会のサークル「歴史に遊ぶ会」のメンバー12人が10月4日、茨城県日立市十王町にある国民宿舎「鵜の岬」に泊り、翌5日には10人が北茨城市大津町の「天心記念五浦美術館」を見学後、五浦(いづら)海岸の景勝を楽しんだ。さらに同市磯原町にある詩人・野口雨情の生家まで足をのばした。
4日は東京駅前から午前11時40発のJR高速バスに乗り、午後2時30分過ぎ「鵜の岬」に到着。茨城県営の宿舎周辺は海岸が景勝地、チェックイン後に散策した。
宿舎8階の浴場からは白波が寄せる浜の景を展望。午後6時から夕食、歓談しつつ7時から9時までカラオケに興じた。
「歴史に遊ぶ会」は第45回、これまで同会だけに参加してきた女性2名も上手に歌った。「これを機会に」と「いねの会」にも参加するように誘った。
5日午前は最寄りの十王駅から常磐線下りで大津港駅へ。駅前からシャトルバスで岡倉天心を記念した美術館に。天心は明治の美術界の指導者。五浦に拠点を置いたことから横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山も集まり画の修行をした。同館の岡倉天心記念室で天心所縁の品々と大観らの画を拝観した。
同館を後にして五浦海岸の景勝を愛でながら六角堂や天心の旧居まで歩いた。六角堂は東日本大震災の津波で流されたが、その後に再建された。
再びシャトルバスで大津港駅へ。駅近くの店で海鮮丼や常陸秋そばの遅い昼食を摂った後、隣の磯原駅へ。タクシーで野口雨情の生家を訪ねた。雨情は多くの童謡、民謡を残した詩人だ。
生家は茨城県指定の文化財。津波の被害に遭ったなどと雨情の孫である不二子さんの夫が説明。生家は資料館になっており、雨情の直筆、坪内逍遥の雨情宛手紙、小樽の新聞社で同僚だった石川啄木と一緒の写真などが展示されている。