多摩稲門会 「第67回文化フォーラム・秋季懇親会」
2018年10月21日
平成30年10月13日(土)14時から18時、多摩市関戸の京王クラブで「多摩稲門会『第67回文化フォーラム・秋季懇親会』」が開催された。
第67回文化フォーラムは、最近“フードバンク”や“無料スーパー”でマスコミにも注目されている、NPO法人「シェア・マインド」代表理事の松本靖子氏が、「食品ロス削減と貧困問題の実情」と題して講演を行った。
平松和己幹事長の開会宣言、尾ノ井光昭会長の挨拶のあと、引き続き尾ノ井会長が講師の紹介を行い、講演会が開始された。
松本氏の講演は、なぜ自分がフードバンクなどの食品ロス問題、貧困問題にかかわり、NPO法人「シェア・マインド」を立ち上げて生活困窮者の支援を行おうと考えたか、をパソコンとプロジェクターを使って熱っぽく語った。
多摩市連光寺のアパートの1室から始め、今や新聞・テレビなどマスコミにも取り上げられ、社会的な関心事となっている。特に子どもたちへの支援(子ども食堂など)の取り組みは積極的に行われ、「朝めし食堂」は1食300円だが、協力してくれた子は無料としている。
「シェア・マインド」の事業としては、①食糧支援・・・企業や個人宅で余った食品を預かり、経済的に困窮している方からの問い合わせで、貯蔵している食品を届けること。②食品ロス啓発・・・「食べられるのに捨てられる」、日本では年間646万トンの食べられる食品が廃棄されている。ロス食品の活用。③食育・・・寄付で寄せられた食材、市内の八百屋から寄付された期限間近の野菜を用いて地域の食堂を開催する。調理、配膳、片づけには子どもも参加する。・・・この3事業を中心として、これから“フードドライブ”(―食品が余った時はここに持ってきてください。―)、資金集めの“クラウドファンディング”などを計画していると述べた。“もったいない”食品を用いて、“7人に1人が貧困”と言われる時代に挑戦する松本氏の姿勢に聴衆から熱い拍手が送られた。
長張紘一副会長の閉会の辞と次回文化フォーラム(ギターアンサンブルの演奏会)の紹介で、第67回文化フォーラムを終了した。
引き続き第2部の秋季懇親会が、尾ノ井会長の挨拶、浅井隆夫副会長の開会の辞、白井昭男副会長による乾杯の音頭で始まり、益田幸兒幹事の司会・進行で進められた。
なごやかな懇談が続き、講演した松本氏も歓談の中に入り、しばし会員と歓談した。
会員の一口スピーチが始まり、新人の鷲野和弘会員や藤原雅博会員をはじめとして、ほぼ全員の会員が現況などをスピーチした。
益田幹事の代議員会報告、石川良一都議(会員)の都政報告があった。
松本氏の活動に対する募金カンパが行われ、多くの有志がカンパをしていた。
サークルの現況紹介が終わり、宴もたけなわになった頃、稲垣友三副幹事長の閉会の挨拶があり、参加者全員で、校歌「都の西北」を斉唱した。最後、野宇進会計幹事の力強いエール発声で閉宴した。