第62回俳句同好会
2019年02月17日
2月の多摩稲門会・俳句同好会は第62回となるが、15日午後1時半から4時まで多摩市・永山公民館の和室で開かれた。8人が5句を投句、選句した。合評では一句の中に季語が二つある句があるが、どちらが主題かということが俎上に載った。
〈大根の脇に徹すや能登の鰤〉は大根、鰤が冬の季語。〈大根〉が主題なら〈大根の脇に徹する能登の鰤〉ではないかといった見解だ。また〈水洟の先に音して初霰〉も、水洟と霰がともに冬の季語。主題はどちらの季語なのか鑑賞が分れた。
他に〈父三拾参紀元は弐阡陸陌年〉がわかりにくいと評された。作者の自解によると、父親が33歳になった1940年は紀元二千六百年、それに由来する2月11日は建国記念日というわけだ。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選句は◎で表記)