「定評ある広東料理で紹興酒を満喫」
2019年05月26日
77回目のグルメの会は5月22日、京王多摩センター駅に近い広東料理店「桃里・多摩センター店」で開催、男性10人、女性ひとりの計11人が参加した。
久しぶりに参加した多摩稲門会会長の尾ノ井光昭さんが乾杯の音頭をとりビールで乾杯。早速運ばれたチャーシュー(豚肉の釜焼き)や煮こごり(海の幸や野菜のゼリー寄せ)、キュウリのわさび漬けの冷菜、それに鶏肉の油淋(甘辛)ソースに舌鼓を打った。酒は温めた紹興酒に注文が集中。飲み放題の気軽さもあり、あっという間にボトルが5本カラになった。
海老と野菜の炒めもの、海老入り蒸し餃子、ホタテのチリソース煮が次々とテーブルに並べられたが、大皿盛りが健啖家ぞろいの胃袋にたちまち消えていった。
恒例のショートスピーチでは、「82歳になり、この店に来るのも大変になってきた」(広田進さん)、「縁石につまずいて転倒した。今年73歳、80歳になったら運転免許証返納しよう」(尾崎隆教さん)、「辻野(多都子)さんと私と川面(忠男)さんは心房細動3人組」(櫻井和子さん)といった加齢に伴う弱気論が出た。一方で、「正月は400通以上くる年賀状の返事を手書きで書いている。1カ月に1回80歳以上でサッカーを楽しんでいる」(由井濱洋一さん)、「去り行く平成の最後に4泊5日で沖縄旅行をした。男女4人ずつで平均年齢78、9歳。本島南部の戦跡を訪れて日本のこれからを感じた」(浪久圭司さん)などと対照的な声も聞かれ、要は気の持ちようという印象だった。
尾ノ井会長は「私は全部中途半端」と言いながら、「健康と家族が自分の大きな支え」と強調した。
山中康廣さんは「和食が世界遺産に選ばれたのは実に素晴らしい。その繊細さがこれからの世界を救うかもしれない」と日本の伝統を誇り、白井昭男さんは「源氏物語の巻のひとつ『花散里(はなちるさと)』は万葉集の和歌から引用された」と日本の古典の歴史を解明した。
川面さんは日ごろの健筆ぶりを活かして最近日経新聞OBの旅仲間のエッセイなどをまとめた「ごった煮の旅日記」を発刊、編集責任者の弁を語った。
世話人は6月22日の多摩稲門会総会後、文化フォーラム講師として阿部裕行・多摩市長を招き、「健幸」問題について語ってもらうことにした裏話を披露した。