「近江牛のミニッツステーキに舌鼓」
2019年07月28日
78回目のグルメの会は7月23日、聖蹟桜ヶ丘駅に近いステ―キ店「近江牛の神谷」で開催、男性8人、女性ふたりの計10人が参加した。
10月に多摩センターから熱海に転居する元多摩稲門会会長の中川邦雄さんが乾杯の音頭をとりビールで乾杯。会場の個室に手際よく運ばれたのはオードブル4点盛り。カニ爪、ホタテのテリーヌ(つぶして調味した蒸し焼き)、シラウオの酢漬け、それに鶏肉のガランティーヌ(ひき肉をピーマン、ハムとまとめた蒸し焼き)が並び、前菜にしてはややヘビー。続いて出たミニサラダで口直しした。
この日は飲み放題のため、ワインや焼酎、日本酒など各人の好みに応じた注文がいつものように相次いだ。
ホタテのコキュール(貝殻に載せた)グラタンや有頭エビのフライが配膳された頃には遅れてふたりが到着。ほどなく恒例のショートスピーチが始まった。
日本の安全保障に日頃関心が強い広田進さんが、参院選後の政治状況を踏まえ、「安倍(晋三)首相は自分の国を自分で守れない国は、世界で日本とローマ教皇庁(があるバチカン市国)、北アイルランドの三つだけ」と言っていると指摘。「日本はこれだけ一流で、戦前はあれだけの思想と軍備を持っていたのが現在、こんな現状になっているのが分からない」と問題提起した。
これに対し西村弘さんは、「私は戦時中、飢え死にしそうになって声が出なくなるところまでいった。非常に愚劣な戦争だったことは東京裁判などで明らかになった」と強く反論。「小学校の修身の時間に先生が、神様がつくった国は世界で日本だけ。絶対に負けません、と言うんだ。いまでもよく憶えている」と苦笑し、言論の自由の大切さを強調した。
さらに櫻井和子さんは、「いま、何となく世界的にいやな感じがする」と訴えた。井上一良さんは、「まちまち」と題し8月11日(日・祝)の正午から4時間、パルテノン多摩小ホールで自身も出演する演劇のチラシを配布。「多摩を歩いて気になったこと、将来どうすべきかを芝居にする。私の冥土の土産」とPRした。
川面忠男さんは多摩稲門会のサークル活動の重みを指摘、今月27日に79歳の誕生日を迎えることから「いつまでも世話人をやってはいられない」。いくつものサークル世話人を務めてきたものの、いずれ後継者に譲りたい意向を示した。
テニスのテレビ観戦で寝不足によくなるという山中康廣さんは、今月のウィンブルドン・ジュニア選手権男子シングルスで日本人として初優勝した望月慎太郎を激賞。「16歳ながらコースの選び方がすごい」。一方、同じテニスファンの湯浅芳衞さんは「問題はサービスエースがとれるかとれないか」とやや辛口の注文をつけた。
中川さんは「僕は85歳になったけど歩いてばかりいるので心臓と足腰は丈夫。でも子どもがいないので夫婦で熱海の老人ホームに入ることにした」と転居の理由を説明した。
世話人は、「最近減量に努め7キロほど減った。ご飯粒を三分の一に減らした成果。おかげで血糖値も睡眠時の無呼吸症候群もかなり改善した」と述べ、酒量を保ちながらの体調の整え方を披露した。