10人が参加した佐渡の旅
2019年09月29日
台風17号が日本海を過ぎ去った2日後の9月25日、多摩稲門会のサークル「歴史に遊ぶ会」の第47回企画としてメンバー9人と友人の杉並稲門会員、合わせて10人が佐渡の旅に出かけた。新潟港から佐渡汽船のジェットフォイルで秋晴れの越佐海峡を渡り、午後2時頃に両津港に到着、待っていた新潟交通の小型バスで観光した。
まず佐渡に流された日蓮と最もゆかりのある根本寺を訪れた。次に新潟県内で唯一の五重塔のある妙宣寺に。寺の女性から赤松の心柱、茅葺の屋根まで吹き抜けになっている庫裏の構造について説明を聞いた。続いて承久の変で佐渡に流された順徳上皇の火葬塚である真野御陵に詣で、仮行宮だった黒木御所跡に回って相川のホテルへ。日本海の日没は雲がかかって見えなかった。これだけが好天に恵まれた2泊3日の旅で残念だった。
途中でハプニングがあった。バスで移動中、新潟交通の女性から世話人の携帯に電話がかかり根本寺に東京行き新幹線のチケットが落ちていたと。落とし主はその電話で紛失がわかり翌日寺に立ち寄り受け取ることができた。佐渡の人は親切だと思った。
翌日の26日は、佐渡汽船観光の女性ガイドがバスに同乗。かつて東洋一の選鉱場だった佐渡金銀山の北沢浮遊選鉱場から佐渡金山の坑内へ。ロボットの人形が当時の採掘状況を生々しく再現している。次いで尖閣湾へ。奇岩と緑色に澄んだ海の景色を楽しんだ。ここは昭和20年代末に大ヒットした映画「君の名は」のロケ地として知られる。
相川の日本海側の道は外海府海岸。深い谷に架かる海府大橋を過ぎて一枚岸壁の大野亀という景勝を見た後、一行の記念写真を撮った。二つの亀が海上にうずくまったように見える巨岩の二つ亀へ。昼食後、新潟側の内海部海岸を走り、京都の清水寺を模した清水寺(せいすいじ)、奈良の長谷寺を模した長谷寺(ちょうこくじ)に詣でた。