第72回俳句同好会
2019年12月22日
サークル「俳句同好会」の第72回例会が12月20日、多摩市のベルブ永山・和室で開かれ、6人が出席して5句ずつ投句と選句を行なった。
宮地麗子さんの投句は5句とも選ばれ、5人が拍手して祝った。
一方、選句されたものの辛口の句評となったのが、〈十二月八日忘れじ忘れざる〉。句意には共感するが、主張ないしは標語のようだというもの。「具体的に何も見えない」、「抽象的」などと評された。選句者も合評の対象にしたいと選んだようだ。
また〈手話弾む〉、〈紡ぐやう手話〉と手話を表現する2句が話題になった。どちらも手話の景をよくとらえていると評された。
〈一隅を照らせし医師や石蕗の花〉の医師はアフガニスタンで銃撃されて亡くなった中村哲さんとわかる。火野葦平の小説「花と龍」は、北九州市若松区で沖仲仕の元締めだった父親の玉井金五郎をモデルにしているが、中村医師は金五郎の孫、つまり火野の甥であることなども話題になった。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者(特選は◎で表記)。