「コロナ禍にめげず中華を堪能」
2020年09月27日
82回目のグルメの会は9月23日、京王・小田急線多摩センター駅に近い中華料理店「桃里(とうり)多摩センター店」で開いた。参加者が男性4人、女性ひとりの計5人という少人数開催となったのは、いまだ収束しない新型コロナウィルス対策のため募集人員を7人に絞ったせいだ。今年1月の「ロブスターグルメの会」以降8カ月ぶりのお試しグルメの会。政府は感染防止に努める一方、経済活動再開との両立を目指しているが、多摩稲門会では依然、会員のコロナ禍に対する警戒心が根強いことを裏付けた格好だ。
お店の入口には消毒液が置かれ、マスクをつけての入場を呼びかけていた。
7月27日に傘寿(80歳)を迎えた川面忠男さんがビールで乾杯の音頭をとった時は、参加者全員が飛沫拡散防止のためにフェイスシールドをつけていた(写真上)。遅れて参加したひとりは、買って用意していたフェイスシールドを出がけに忘れたそうで、世話人も外して改めて乾杯した(写真下)。広い店内を見回すと、他のお客はみなフェイスシールドをつけていなかった。テーブルが大きめでゆったり感、安心感があったせいだろうか?
まず、ボイル海老など4点の前菜盛り合わせが運ばれ、鶏肉やキクラゲの千切りなど五目入りのフカヒレスープ、牛肉とブロッコリーの炒めものが次々とテーブルに。これまで大皿に盛られて出された料理はお店の人が各人に取り分けてくれた。飲み放題の紹興酒や焼酎、ワインなどが続々と注文されると、いつもなら恒例のショートスピーチが始まる。しかし今回は、コロナ感染防止対策のためこれも中止とした。
順不同で全く自由な語り合いになったので、昔の思い出話や知人や有名人の生きざまなど話題は多岐にわたった。
最初はかなり静かだったものの、久々のグルメの会。それだけに次第に盛り上がってコロナ禍の日々を振り返る人が相次いだ。浪久圭司さんは38度を超す高い熱が続いたため、一時コロナ感染を覚悟したそうだ。しかし高熱の原因は腸炎と診断され、「胸をなでおろした」。櫻井和子さんは、「巣ごもり生活が続き、夫婦で食事の準備に追われた」。世話人はウォーキングで体力づくりに努めてきたが、各地のイベントが相次いで中止に。「体力が大幅に低下した」。
一方、川面さんと長張紘一さんはこの時期多摩稲門会のサークル「俳句同好会」に参加してきた。この会は、普段公共施設で開いているそうだが、コロナ禍で閉鎖中はメンバーが自宅を提供。これまで休会したことがないそうだ。